【ドラクエ】
1970年~1990年生まれの男性が、
聞いて興奮するワード、
ベスト3に間違いなく入る言葉だ。
俺は1986年生まれ。
ドンピシャである。
しかも、1986年は、
ファミコンのドラクエⅠが発売された年。
ドラクエと僕は同級生なのだ。
俺が母親の胎内で育っている間に、
ドラクエも徐々に育っていたと考えると、
胸アツだ。
「俺は、竜王を倒すべく生まれてきた
勇者なんじゃないか。」
そんなことを妄想した回数は、
片手では数え切れない。
★
先日、DQウォークなるアプリが出た。
一足先に、妻がダウンロード。
ドラクエの「ド」の字も知らない妻が、
楽しそうにゲームしている。
これは最高に面白いはずだ。
いてもたってもいられなくなり、
ダウンロードしてしまった。
ポケモンGOはダウンロードしなかったこの俺が、
ドラクエには陥落してしまった。
それくらい、ドラクエはすごいのだ。
やばい。
興奮がよみがえる。
俺のぼうけんが、いま、はじまる。
どんなぼうけんになるか、
誰も知らない。
ついにスマホで、
ぱふ○ふが見られるかもしれない。
そんな期待を胸にゲームを進めた。
でた。
スライムだ。
スライムほど、
剣で切られているキャラはいないだろう。
仲間も増えた。
一人では、長い旅路を乗り越えられない。
一人なら早く行けるが、
遠くへ行くなら複数だ。
それにしてもスタートは、勇者ではなく戦士。
これには深い意味がありそうだ。
きっと、冒険を進めて行くことで、
真の勇者になれる。
そんなところだろう。
そして最初に仲間になったのは僧侶。
やはり、医者はこの世界に必須なのだ。
来世では医者になろう。そうしよう。
★
・・・
ん?
ちょとまてちょとまて。
この戦士や僧侶はレベルアップしているかもしれない。
でも、現実世界の俺はどうだ?
ゲームをやって、
少しでもレベルアップしたか?
否。
ウォークによって、
多少は下半身の筋肉が付いたかもしれないが、
その代わりに視力が悪くなっている。
逆にレベルダウンしているんじゃないか。
これでは、現実世界の俺は、
いつまでもレベル1のままだ。
このままでは竜王を倒すことなく、
ゲームオーバーだ。
そんな人生はイヤだ。
俺はDQウォークをそっと削除し、
現実世界を生きていくことに決めた。
待ってろ竜王!
★★★★★★★★★★
【編集後記】
娘を保育園へ送ったものの、
準備をしている最中に廊下で吐いてしまい、
そのまま家に連れて帰りました。
帰りがけにエレベーターでも吐いてしまったので、
その掃除やらなにやら対応。
ちょっと寝たらすぐ復活したので良かった。
午後から妻と交代して、
原稿と、一件打ち合わせでした。