【会計士】独断と偏見による2020年合格目標12月短答式試験(財務計算)の所感。

勉強法
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独断と偏見による短答式試験の振り返りです。
(これはTACの公式見解ではありません。
TACからの公式解説は後日出るまでお待ち下さい。)

財務会計論の計算部分のみです。

 

全体として

財務会計論の計算全体の難易度としては、
ここ数回に比べて難化した、
と言ってよいでしょう。

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「本試験特有の解きにくさ」
これが全面に出ている試験だったなと。
僕も、苦しみながら解きました(^^;)
ミスもちょいちょい。。。

計算では、最低で5割あれば、
十分なんじゃないかなと思うレベルです。

計算:128点×50%=64点
理論:72点×70%=約50点

これでおよそ114点です。
この辺りが妥当なラインかなぁと。

財務全体として6割(120点)取れていると、
かなり嬉しいレベル。
50%(100点)でも、
最悪、大丈夫かも。

1問1問が重たく、
解答時間が厳しめ。

とはいえ、いつものことでございますが、
今回合格点に届かなかった方は、
基礎の理解が足りていない可能性が高いです。
内容としては例題レベルの問題も、
それなりにありました。

きちんと間違えた問題を分析して、
次につなげて下さい。

以下,個別の問題ごとにコメントします。
得点すべき順に、
S→A→B→Cとランク付けして、
目標解答時間と、
僕がかかった時間も入れています。

参考にしていただければ。

 

問題2 流動資産全般 Bランク (目標6分、尾崎4分弱)

1問目は例年、伝統的な論点が出題されますね。
今回は流動資産でした。

で、これは、差が付く問題。
難しいのは、製品と仕掛品の評価損くらいです。
そこが、ちょっと読み取りにくいんです。
日本語力の問題だった気がします。

ちなみに私は、恥ずかしながら、
こっそり間違えました(^^;)
その他流動資産8,000を足し忘れ。。。

 

問題3 有形固定資産 Bランク (目標6分、尾崎4分48秒)

で、でた~~!
と思いました。
総合償却。。。
いつ以来でしょう。。。

補論をやっていれば、
解けたかなと。
そうでなくても、
指示を読めば解けますが、
ちょっとしんどいですね。

 

問題6 資産除去債務 Bランク (目標5分、尾崎3分)

資産除去債務、よく出ます。

使用の都度、発生するパターン。

これも、指示があったので、
よく読んで落ち着いて解けば、
解答可能ではありました。

試験中には厳しかったかな。。。

 

問題7 新株予約権付社債 Aランク (目標6分、尾崎4分02秒)

1つ1つは例題レベル。
冷静に解いていけば、
解ける問題です。
2つも出さなくてええやん、
とは思いましたが。

今回はこんな風に、
いつもなら1種類のものが、
2種類3種類出てきて、
時間がかかるんですよね。

非分離型ワラント債なんていう
難しそうな言葉に惑わされず、
素直に読んでいけば解けたはず。

1つは現金による払い込みなので、
社債は残っています。
嫌らしい問題ではあります(^^;)

 

問題8 自己株式 Sランク (目標6分、尾崎5分くらい)

これは絶対に取りたい。
時間はかかりますが、
時間をかけてでも、
冷静に取りに行く問題。

これも無駄に取引が多く、
面倒ではありました。

 

問題9 特殊商品売買(予約・受託) Bランク (目標5分、尾崎2分03秒)

対策しているか否かです。

対策していれば、簡単。
特殊商品売買も、
テキストレベルの内容は、
やっておいた方がいいかもしれません。

受託販売は、手数料収入が売上になります。

 

問題11 仕入諸掛、工事 Bランク (目標5分、尾崎3分45秒)

繰延仕入諸掛とか、
繰延仕入値引とか、
やめてくれーって感じです。

あくまでも記帳方法が特殊なだけで、
最終的な売上原価は、
諸掛は足すし、
値引は引けばよし。

見慣れないのできつかったかなと。

 

問題13 その他有価証券 Sランク (目標3分、尾崎1分くらい)

これも絶対落とせない。
時間をかけずに8点取れる、
唯一の問題だったかも。

E社株式、実質価額で評価しちゃってる人、
けっこういらっしゃるみたいですが。。
それは減損のときだけです!

 

問題15 リース借手 Aランク (目標5分、尾崎3分03秒)

これは例題の組合せ。
維持管理費用と残価保証が
分かっていれば解けます。

4.8%のダミーが、
なんとも嫌らしいです。
リース料総額と一致させても、
まったく意味ない数値なんですけどね。

 

問題16 退職給付会計 Aランク (目標4分、尾崎2分45秒)

このパターン最近多いですね。
ちゃんと内容を理解できていたかどうか。

従業員拠出で退職給付費用が減ることと、
平均残存勤務期間が短くなれば、
借方差異の費用処理によって
退職給付費用が増えることが
分かれば答えが出ます。

 

問題17 固定資産の減損 Aランク (目標8分、尾崎5分01秒)

時間はかかりますが、
難易度はそこまで高くありません。

 

問題18 ソフトウェア Aランク (目標8分、尾崎9分・・・)

落とせない。
落とせないんですが、これも、
ソフトウェア3つも
出さないでくれや~~
と叫びたくなる問題。

僕は当期の研究開発費1200を忘れていて、
答えがない!
と慌ててしまいました・・・
その誤答がなくて良かったです。

誤謬があったら、
過去の分は過去の修正になるので、
最初から修正後で考えればOKです。

 

問題21 事業分離 Aランク (目標4分、尾崎1分25秒)

例題レベルです。
例題そのまんまです。

出題実績が乏しいものでも、
例題レベルは押さえておきたい。
特に、企業結合事業分離は、
例題レベルの出題が続いています。

 

問題23~28 連結総合問題 (目標25分、尾崎15分くらい)

もし本試験だったら、問題23~問題25を解いたら、
あとは捨てて8点問題に時間を使うかなぁ。
3問取れれば十分です。

 

問題23 Aランク

問題24 Bランク

問題25 Sランク

問題26 Bランク

問題27 Bランク

問題28 Cランク

 

また出た。取得関連費用。
大好きすぎません?
引っかかる人が多いのでしょう。
利益剰余金期首残高の集計に、
引っかけがあります。

その他には、
評価差額の実現、成果連結と、
内容自体はまぁ普通。

ですが、決算日差異。。。
未達のように考えましょう。

親に帰属する利益は、
よく問われますけど、
集計が多いですし、
スルーが賢明。

税率は30%ですからね。
気をつけて下さい。

ざっくりこんな感じです!!

僕の合計時間が64分くらい。
目標時間合計だと96分。
時間、足りないっすね。。。
今回はボリューミーでした。

正答可能性を、

S:100%
A:70%
B:40%
C:10%

で計算してみると、
77.2点/128点で、60.3125%。
SとAをすべて正答すると、
72点/128点で、56.25%。
なんとか5割~6割取りたいな、
というレベル。

難しかったですね。

今後に向けて聞きたいことがあれば、
お気軽に問い合わせどうぞ!

TwitterからDMでもOKです。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

昨日は企業研修。
その後、落語を鑑賞。

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