【会計士】独断と偏見による2019年合格目標12月短答式試験(財務計算)の所感。

勉強法
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独断と偏見による短答式試験の振り返りです。
(これはTACの公式見解ではありません。
TACからの公式解説は後日出るまでお待ち下さい。)

財務会計論の計算部分のみです。

 

全体として

財務会計論の計算全体の難易度としては、
前回の5月と同じくらいの印象です。

【会計士】独断と偏見による2018年目標5月短答式試験(財務計算)の所感。
独断と偏見による短答式試験の振り返りです。 (これはTACの公式見解ではありません。 TACからの公式解説は後日出るまでお待ち下さい。) 財務会計論の計算部分のみです。 全体として 財務会計論の計算全体としては...

特商や帳簿、セグメントなどの微妙な論点は出題されておらず、
そこそこメジャーな論点が多かった印象ですが、
相変わらず「本試験特有の解きにくさ」がもろに出ている問題が目立ちました。

計算では6割~7割の間が欲しいかなと。

計算が2問減って、理論が2問増えました。
その分、解答時間としては
少しラクになったかもしれません。

いつものことでございますが、
今回合格点に届かなかった方は、
基礎力が足りていない可能性が非常に高いです。
きちんと間違えた問題を分析して、次につなげて下さい。

以下,個別の問題ごとにコメントします。
得点すべき順に、S→A→B→Cとランク付けして、
目標解答時間も入れていますので参考にして下さい。

 

問題2 手形取引 Aランク(4分)

1問目は例年、伝統的な論点が出題されますね。
今回は手形取引です。

自己受為替手形は、大丈夫でしたよね?
本支店会計で出てきます。
自分が指図人になる手形ですので、受取手形で処理します。

不渡手形が固定になるのは問題の指示から判明しますので、
正答できた人もけっこういらっしゃるでしょう。

 

問題4 固定資産 Bランク(6分)

緑化のための植栽は悩みますね。
これは、固定資産に含まれるのです。
会計士試験はいつから、
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権ならぬ、
細かすぎて解けない論点選手権になったのでしょうか。。。

とはいえそこ以外は、なんとか試験時間内に解いて欲しい。

土地交換は、一部は簿価の引き継ぎ(土地と土地の交換)、
一部は時価で計上(現物出資)という、
ちょっと見慣れないケースでした。

じっくり解いて、最後に1,750千円で悩んで、
2 or 3のどちらかにした人が多いと思います。
この問題は間違えても仕方ありません。

 

問題6 社債 Sランク(3分)

利息法の臨時買入償還。
これは落とせませんね。

 

問題7 資産除去債務 Cランク(3分)

テキストには載っていない論点です。
出来なくても構いません。
ただ、やり方がこれしか思い浮かばないはずなので、
その場でなんとか解答を出せた人もいらっしゃるでしょう。

機械Aも機械Bもまとめて最後に除去するので、
一括して計算します。
分かれば一瞬で解けてしまいます。

 

問題8 繰延資産 Aランク(5分)

引っかかりそうな箇所もいくつかありますが、
なんとか正答して欲しい問題。

株式交付費はマックス3年ですからね?
(3文字5年5文字3年!)
5年という問題文にダマされないように。

開発費は、経常的なものは含まれず、
組織変更等の大規模なものに限ります。

災害損失は、指示に従って素直に解いて下さい。
理論テキストに載っていますよね。

 

問題10 建設業会計 Aランク(6分)

計算がやや面倒ではありますが、基礎的な問題です。
見込みが変わるケース、かつ引当金があるケース。
引当金の取崩年度と計上年度の両方問われています。

ちょっと資料が読み取りにくいかなとは思いますけど、
他科目の難易度等を考えると、これは時間をかけてでも取りたい問題。
私も慎重に解きました。

 

問題12 分配可能額 Sランク(3分)

典型的な、分配可能額の問題。
のれん等調整額があるケースです。

実はですね、このブログでも、
試験2日前に書いていたのですよ。

【2019目標会計士】12月短答直前、財務計算で今日と明日やること!
会計士受験生のみなさま。 短答式試験が2日後に迫ってきましたね。 ドキがムネムネしていることでしょう。 でも、それは自分だけではありません。 他の受験生もみんな同じですから大丈夫。 あと2日間、やれることをやり切って、...

ここに、分配制限の式を入れてました
ブログ読んでいた人は8点ゲットできたはず。

 

問題14 自己新株予約権 Cランク(3分)

自己新株予約権の評価損という、かなりマイナー論点です。
これは、知ってるか知らないかの問題でした。
私はこの論点の存在をすっかり忘れていて、間違えましたけど・・・(^^;)
対応する新株予約権の帳簿価額までしか、評価損を計上しないのです。

果たして実務でどれだけ出てくるのでしょうか。。。
さすがに細かすぎると思いますが。。。

 

問題16 退職給付会計(個別・連結) Sランク(4分)

これは簡単。
税効果とかまったく関係ないですよね。
落ち着いて正答していただきたかったです。

 

問題18 逆取得 Aランク(6分)

いたって普通の吸収合併逆取得。
短答では今までほとんど出ていなかったので、
対策していなかった人もいるかもしれませんが、
完全に例題と同じレベルでした。

短答の重要性が低い論点も、
例題だけはやっておきたいところですね。。。

 

問題22 固定資産の減損 Sランク(5分)

共用資産、より大きな単位の問題。
按分も帳簿価額ベースですし、
特に引っかけもなく、簡単です。

 

問題23~28 連結総合問題(30分)

問題23 Aランク

問題24 Bランク

問題25 Cランク

問題26 Bランク

問題27 Aランク

問題28 Cランク

 

成果連結中心の問題です。
成果連結、本当に本当によく出ますね!!!!
アップストリームもまたまた出ましたよ。

資本連結部分は、条件付き取得対価という論点が出ていました。
こちらは、指示に従ってなんとかのれんは出して欲しかったです。

利益剰余金と、親に帰属する利益は、
集計が多いので間違えても仕方ないでしょう。

持分法適用会社と子会社の取引については、
初めて見た人が多いかもしれませんが、
按分について指示に従えば解答は可能でした。

とはいえ、時間はかなりかかります。
成果連結が苦手な人にとっては苦しい問題でしたね。

総合問題では、半分取れていれば十分でしょう。
1,2問という人も多いはずです。

ざっくりこんな感じです!!

正答可能性を

S:100%
A:70%
B:40%
C:10%

で計算してみると、68.8点/112点で、61.4%。
SとAをすべて正答し、Bの8点問題を1問取れたら64.3%。
計算では6割ちょっとは欲しいなぁという雰囲気です。

理論もそこそこ難しかったようですので、
全体として60~65%くらいが目安になりそうです。

今後に向けて聞きたいことがあれば、
お気軽に問い合わせどうぞ!

今日は八重洲校、明日は水道橋校に個別相談で待機します。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

娘の面倒を見て、午後から五反田へ。
18時から21時で八重洲校に待機です。

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