【Vol.202】個別企業株に潜む粉飾リスク。

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

個人が簡単に売買できる株はいわゆる上場会社株です。このブログをお読みになっている方の中にも上場会社の株式を保有している人もいらっしゃるでしょう。そんな方に,こわいリスクのご紹介です。

本日,株式会社インデックスに粉飾決算の疑いがあるということで,大きく報じられています。

インデックス、粉飾決算の疑いで強制調査--株式の売買も一時停止
モバイルコンテンツの企画開発を手掛けるインデックスが、決算を粉飾した疑いで12日午前から証券取引等監視委員会による強制調査を受けていることが明らかになった。

同社はジャスダック市場に上場しており,市場では当然のごとく大きく値を下げ年初来安値。その後,いったん取引を停止。午後に再開したものの,売りが殺到し値が付いておりません。今後もどうなるか分かりません。最悪の場合倒産ということもあり得るでしょう。

いかに業績が好調なように見えても,その数値が粉飾によるものであれば,いずれは破綻してしまうもの。個別の株に投資している人は,おそらくそんなこと(粉飾していること)はないだとろうと考えているでしょう。というよりそこまで考えず何となく投資している人がほとんどなのでしょうね。(過去の私がそうでしたから。。汗)

上場会社になるメリットとして最も大きいのは,やはり資金調達額が一気に増えて会社の規模が拡大できること。しかし,一方でデメリットもたくさんあり,そのうちの一つが業績などの各種指標です。上場するためには基準がありますし,上場を維持するためにもキープしなければなりません。株主もいますので,計画を立てて計画通りに進めていかないといけないというプレッシャーもあります。

もし仮に計画未達になりそうな場合,経営者はどうするでしょうか。まっとうな経営者であれば,なんとか打開策を考え,法を犯さずに,達成に向け最善を尽くすでしょう。しかし,中には悪いことを考えてしまう経営者もいるのです。いや,最初はそんな悪いことなど考えていないはずなんです。上場というプレッシャーがそうさせてしまうんですね。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが,いわゆる不正のトライアングルなるものがあります,不正を行わせるような動機・プレッシャーがあり,不正を実行する機会があり,不正を正当化できること。この3つが重なると不正が起こってしまうといわれています。

上場企業が不正を行ってしまうのは,株主による衆人環視をプラスに活かせない例の典型だと思います。衆人環視のプレッシャにー負けてしまう。経営者がそうなってしまうと,投資家はどうにもできません。株主として議決権を行使できるとはいえ微々たるもの。個人の力で経営者解任など難しいですし,そもそも粉飾しているなどという情報は入ってきません。気付いたときには時既に遅しなのです。売りたいと思っても売れなくなってしまいます。

あのオリンパスだって粉飾決算をしていたくらいですからね。本当にこわいです。個別株に投資するならば,粉飾リスクも加味した上で行うようにする必要がありそうですね。

とはいえ,現在オリンパスの株価は粉飾決算判明前よりも上がっています。暴落時でも売らずに我慢できる人なら個別株投資も良いかもしれません。(私はチキンなので無理でした。)本当に技術力がある会社は立ち直ってくるものなのですね。いずれにしても,長期投資ができる体制(金銭的余裕や精神的な余裕)を持つことが,成功のための第一歩と言えるでしょう。まずは生活防衛資金を貯めないと。。。汗

 

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

複利のような人生を。

 

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