【Vol.203】自分を上場させる。

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

昨日は,

【Vol.202】個別企業株に潜む粉飾リスク。

と題して,上場した企業がさまざまなプレッシャーから粉飾に走ってしまうという,上場のデメリットに重点を置いた記事を書きました。

今日はメリットにも言及してみたいと思います。昨日も書いたこととしては,上場によって株式が公開され,株主が増え,大量の資金を調達できる点です。それ以外にも,知名度の向上,信頼感の向上なども見込まれますし,上場の過程で社内組織体制も充実させますから,社内組織もしっかりとしたものになります。また,人材確保の観点からもメリットがあると言われます。おそらく未だに上場企業に勤めたいという人は多いでしょうからね。。。

さて,一般的には以上のようなメリットが挙げられることが多いのですが,もう一つメリットがあると思います。それは,「衆人環視」の影響が明らかに強まること。

え?衆人環視の状況になっちゃってプレッシャーがかかるから粉飾が起こるんでしょ?それってデメリットやん!

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに昨日はデメリットの観点から衆人環視について書きましたし,それは事実として存在するでしょう。しかし,上場し,衆人環視にさらされることにはメリットもあると思うのです。

上場企業は次期の業績予想について開示します。ということは,当然ながらその数値に責任を持って,達成を目指していかなければならなくなります。よく,下方修正だの上方修正だの出てきますよね。あれは,当初の計画よりも大きく下ぶれしたり上ぶれしそうなときに発表するのです。株主など会社の利害関係者は,開示されている業績予想に基づいて意思決定をしていますので,ここからぶれることは基本的にはあまりよいことではありません。下ぶれの場合に良くないのはなんとなく分かると思いますが,実は上ぶれも良くないのです(下ぶれよりましかもしれませんが。)。なぜなら,会社の計画策定能力のなさを露呈してしまうことになるからです。

ですから,発表した計画通りになるように頑張って経営を行います。このように,業績予想という計画数値を発表し,それに向けて努力すること,これが大きなメリットになるのです。誰にも見られていない目標であれば,達成できなくてもいいや~どうせ誰も見てないし,となってしまいかねませんよね。でも,上場会社はそうはいかないわけです。常に衆人環視にさらされていますから嫌でも目標を達成しなければなりません。この状況を強制的につくることができるので,上場することは良いことであるとも言えるでしょう。

これを個人に当てはめてみても同じことが言えるのではないでしょうか。目標を出来るだけ多くの人に宣言し,その達成に向けて努力する。個人の場合であれば,目標を達成できなかったからといって上場廃止になるとか,株価が下がるとかはありません(会社内部でのノルマとかであれば話は別かもしれませんが)。自分を上場させてどんどん目標を発表すれば良いのです。衆人環視にさらされることで,目標達成への動機が強まり,発表しなかった場合よりもきっと大きな結果を残せるのではないでしょうか。

と言っている私自身がこのブログを匿名にしている時点で非上場なんですが汗。

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

複利のような人生を。

 

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