第21回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン完走記~ランの不調を乗り越えて~その10

ランニング,マラソン
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ハラルと並走すること1kmほど。

「このあとはもう砂利道はないよね!?」

とハラルに聞くと,うしろからおじさんの声が。

「もうこの先はないですよ~」

なんと優しい人なのだろう。

彼は続けて,

「35kmくらいまで上ったら,あとは50kmくらいまでずっと下りです」

という追加情報も提供してくれた。

 

相手にちょっとでもプラスの痕跡を残す。

期待値を上回る。

とはこういうことだと思った。

資格試験では,問われていないことに答えても点数は来ない。

しかしウルトラマラソンのような心身の消耗が激しいレースでは,

人の優しさだけで癒されるのである。

 

聞けば,今回完走すればユプシロン!という方であった。

(※ユプシロンとは野辺山ウルトラマラソンを20回完走という,

化け物の中の化け物のことである)

10時間も切れるという。

そのときのペースは,50kmまで4時間で行き,残り50kmを6時間だそうな。

50kmを4時間て。あれだけ上りがあるというのに。

僕の横には42kmですら4時間で走れないヤツもいるというのに。

 

ん?待てよ。

なぜそんな化け物の中の化け物がこの位置にいるんだ?

これは何かの罠かもしれない。

そう思って会話をしていると,やはり。

今回はゆっくり走っているということであった。

 

情報をもらい,感謝を述べ,また進む。

ハラルと共にエイドに到着した。

 

2015-05-17 09.09.58

 

33kmくらいの大きなエイドにておしるこを食す。

ちょうど良い甘さ。

 

その後,ハラルの姿が見えなくなったので,

仕方なく一人で進むことにした。

2015-05-17 09.32.42

この一番左のお方がユプシロン候補。

上りで歩いている姿を見て,少しほっとした。

ユプシロン候補も人間なんだ,と。

 

2015-05-17 09.58.17

天気も良く,下りは気持ちいい。

景色も楽しめる。
2015-05-17 09.58.25

マラソンの醍醐味の一つは非日常感を得られること。

こんな自然にはなかなか触れる機会もないであろう。

 

ユプシロン候補の方の話どおり,35km以降は,ずっと下りである。

とにかくここでタイムを稼ぐことが,

完走のためのキーだ。

勢いをなるべく殺さないよう,颯爽と駆け抜ける。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

外部の新入社員研修をしました。

少しでも会計に興味を持ってもらえれば嬉しいです。

 

ないすとぅみーとぅ!

 

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