第68回富士登山競走で八合目関門に間に合わなかった僕がレースを振り返ります~五合目の選択~

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7月24日に開催された第68回富士登山競走に出走しました。

結果は,八合目関門に間に合わず無念のDNF(Did Not Finish)。

レースを振り返り,どうすれば完走出来たのか,考察します。

★★★

究極の選択

続けるかやめるか。

関門に間に合ってしまったことで,

二つの選択肢が与えられてしまいました。

これは非常に酷なことです。

関門でアウトになれば,もちろん選択の余地はありません。

その方が圧倒的にラクでしょう。

選択肢がないよりも,選択肢がある方がつらいことだったりします。

 

囲碁は二連続で打ったり,囲まれている場所へ打つこと以外は,すべてが自由です。

どこにでも打てます。

囲碁は自由な競技なのです。

その分,選択肢は碁盤の上に無数に広がっているわけですが,

だからこそ難しい。

選択肢がありすぎてどうすれば良いか分からないのです。

これが将棋であれば,動かす駒さえ決めてしまえば,

動かし方は駒ごとに決まっています。

だから簡単だとは言いませんが,

囲碁よりは取っつきやすいのではないでしょうか。

自由であるが故に逆に不自由になってしまうこともあるのですね。

(もちろん将棋にも囲碁にもそれぞれの良さがありますので,

競技としての優劣はないと思います。)

 

五合目での選択肢は続けるかやめるかの二択ですから,

囲碁に比べたら大した問題ではなさそうです。

ただ,通過したタイムが問題でした。

直近レースの統計では,

2時間15分を超えて通過したランナーは,

16人完走,300人以上は完走ならず,だそう。

2時間19分というぎりぎりでは,ほぼ間違いなく完走できません。

 

自分なりの判断基準を持つ

こういうときに役立つのが,自分なりの判断基準です。

僕の一つの判断基準は,

カッコイイかカッコ悪いか

です。

ここでやめた方がカッコイイのか,

それとも続けた方がカッコイイのか。

天秤にかけるまでもなく,後者でした。

 

体はボロボロで息も上がっています。

空気が薄く,判断力も相当鈍っていたことでしょう。

この判断基準がなければ,自らリタイヤしてしまうところでした。

実際,同じくらいのタイムで通過したランナーでも,

五合目で自主的にやめている人を見かけました。

完走できるかどうか?

を判断基準にすれば,それが賢明な判断なのかもしれません。

しかし僕の判断基準は違いました。

なんと,あのえぇ。。さんも注目してくれています。

これはいくしかありません。

完走できなくてもいいから,いけるところまでいこう。

リタイヤしたランナーを尻目に,上へと進むことにしました。

五合目より上は完全に未知の世界。

想像を超えた過酷なコースが僕を待ち受けていました。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

ヒカルの碁を再読しています。

ジャンプ連載時以来。

実際に囲碁をやるようになってから読むと,

入り方が違いますね。

 

ないすとぅみーとぅ!

 

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