【Vol.197】先義後利を意識しているか。

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「先義後利」という素敵な言葉に出逢いました。調べてみると割と一般的な四字熟語なようで,,,知らなかった自分が恥ずかしくもありますが,また一つ新しい言葉を学べたということで喜ばしいことです!どうか見逃して下さい。

この言葉に出逢ったのは,致知7月号。イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんと,証券会社,公文,化粧品とさまざまな業種を転々とし経営に携わっている杏中保夫さんの対談の中に出てきました。杏中さんが三洋証券の立て直しに奮闘するエピソードの話になり,その中で杏中さんがこんなコメントをしています。

「なんのために我々はこの仕事をしているかという理念を全社員が共有しなければならないと考えました。それは一言で「先義後利」の考え方なんですね。仕事には絶対に「義」が必要なんです。義がまずあって,そして利は結果です。義に目覚めた時,人は」とんでもない力を発揮する。」

頭をガツンと殴られたような,強い衝撃を受けました。自分は会計に携わっていることもあり,とにかくまずは利益を稼ぐことを第一に考えなければならない,という風に意識が傾きがちなのですが,その利益はあくまでも結果であるということ。まず第一に来るのは「なんのために」ということなのです。

なんのためにという目的がなく,ただただ目の前の利益だけを追求する仕事は,土台のないピラミッドのようなもので,少しでも状況が悪くなればもろくも崩れ去ってしまいます。

仕事の目的は,ピラミッドでいうところの土台,すなわちあらゆるものの基礎にあたります。受験勉強においても,基礎力がついていない人が応用的な問題を解こうとしても解けません。何回か繰り返し同じ問題を解いていればいずれは解けるようになるかもしれませんが,少しひねった形だったり出題の表現が異なったりしただけでまったく対応できなくなります。

ウィローというファミコンゲーム(知ってますか?)では,強い武器を手に入れて装備しても主人公のレベルが低いと剣の動きが非常に遅く,まったく使い物になりません。まずは基礎である自分自身を鍛えなければならないのです。

土台のないピラミッド。基礎力のない受験生。レベルの低いウィロー。

義のない仕事とはそのように言い換えることが出来そうです。

過去のプレジデントオンラインにも「不況期こそ経営者は「先義後利」を胸に刻め」と題するこんな記事が。

不況期こそ経営者は「先義後利」を胸に刻め
不況から抜け出せない最近の日本では、企業は利益を最優先にする。しかし「先義後利」の精神こそ企業には大切、と筆者は説く。

義,またの名を信念。今の自分に義はあるか?常に問いかけていたいものです。

 

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

複利のような人生を。

 

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