値決めに特化した書籍を読みました。
著者は公認会計士の田中靖浩さん。
何度かお目にかかったことがある大先輩です。
僕の知っている中で,最も会計士らしくない会計士。
僕の理想とする姿です。
単なる会計的な視点での価格設定だけではなく,
心理学や行動経済学の話を盛り込んだ内容となっています。
1~3章が会計中心,4章以降が心理学や行動経済学中心です。
田中先生も自身で「1~3章が難しい」と書かれています。
ですが,この部分に非常に大切な値決めの考え方が盛り込まれていますので,
ぜひ前半を頑張って読んでいただきたいです。
売上ではなく利益を重視せよ
当たり前だと思っていてもなかなか出来ない利益重視。
売上という指標は分かりやすいゆえに,数値目標にされやすいです。
が,売上だけを目標にしてしまうと大変なことになってしまいます。
ヤマダ電機は,売上は伸びましたが,利益は減ってしまいました。
本書ではその原因を探っていきます。
値下げ戦略が有効なのは,それによって数量が大きく伸びる場合
マクドナルドのハンバーガーを例に,
なぜマクドナルドの値下げがうまくいったのか説明があります。
ここは大いに参考にすべきで,
個人や小規模で仕事をしていく場合には数量(お客さん)の増加には限度があります。
やはり高価格を維持していくことが重要になってきます。
MP>Fの状態を目指せ
個人的にはここが一番大事かなと。
MPは商品やサービス一つ一つの利益の積み重ねの合計で,
Fは固定費(家賃など毎月かかるコスト)のこと。
結局利益は,単品商品,単品サービスの利益の積み重ねなのです。
それを最大化するために商品やサービスの価格設定をどうすれば良いのか,
徹底的に考えることが大事です。
ソフトバンクの孫社長もとても大切にしている考え方です。
本書は他にも,
牛丼とスタバ,プライシングの謎
なぜハーゲンダッツアイスは小さくなったのか
たった1万円で講師を怒らせた担当者
など,身近な例で分かりやすく価格設定について書かれています。
これから独立しようとしている方。
新商品や新サービスを売り出そうとしている方。
なかなか儲からないなあ,,,と悩んでいる方。
一読してみることをオススメします。
非常に読みやすいので,1~3章を3回繰り返し読むだけでも,
価格設定のツボは押さえられると思います。
値決めの大切さを実際に体感出来るMGも非常にオススメです。
ちょうど,10月17-18日で合宿を開催します。
こちらは利益度外視の価格設定なので(笑),
お客さんにとっては本当にオススメ。
僕らの儲けはごくごく僅かです(^_^;)
気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
会計士試験の応援に行ってきました。
今日会ったみんなが合格できますように。
【1日1挑】
リアルゴールドフレイバーミックス
イッポリート
ないすとぅみーとぅ!