中高生向けの書籍と思って侮るなかれ。
会計士受験にも使える考え方が満載でした。
序章だけでも読む価値があります。
むしろ序章だけを3回読んだほうが良いでしょう。
本書では学習の作法を、
1.できるようにする
2.できることをさらに繰り返す
3.分析する
4.俯瞰する
5.自分で説明できるようにする
の5つに分けて説明しています。
それぞれが各章で深掘りされているのですが、
私が特に注目した3点について簡単に。
できるようにする、とは?
1つめの作法として挙げられている
「できるようにする」について、本書では、
①満点をとれるようにする
②時間内にできるようになるまでやる
③即答できるまで繰り返す
の3つの段階に分けています。
注目すべきは、「即答できるまで繰り返す」に言及していること。
即答できるレベルになって初めて、「できる」と言えるのです。
私も講義内で「完璧にできるように」とよく言いますが、
そこで言う「完璧に」とは、このレベルをイメージしています。
考えずとも瞬発的に解答できるレベルが理想です。
成績上位者は、おそらくそこまでやっています。
さらに繰り返す
そして、上位者になればなるほど、
同じことを飽きずに何度も繰り返します。
人間、飽きてしまったら繰り返せないはずなんですよ。
だから、上位者は、飽きない工夫をしています。
同じ問題でも毎回意識を変えて解くんです。
重視するポイントを変えれば、10回くらい解いても飽きないはず。
本書では、できることをさらに繰り返すことを
推奨している点に共感できます。
説明できるようにする
これは応用の位置づけとなっていますが、非常に大切なことです。
論文式試験では、採点者に文章で説明をする必要があります。
誰かに何かを説明することをいつも意識しておくことが大切。
ラーニングピラミッドでも、人に教えることが、
一番定着する学び方だと言われてますよね。
学んだことは誰かに説明してみる。
説明相手がいなくても、誰かに説明するつもりで復習する。
それによって学習効率がグッと高まります。
★
即答できるレベルまで。
それを何度も繰り返し。
人に説明できるように。
★
時間がない人は、序章だけで十分価値がありますので、
立ち読みでもしてみてはいかがでしょうか。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
今日午前中は家族で飛鳥山公園へ。
妻と娘が昼寝している間に明日の予習です。