会計士2016年目標,12月短答式試験の財務会計論計算について振り返る。

勉強法
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財務会計論の計算問題について,

簡単に振り返りつつコメントしておきます。

(TACの公式見解ではなく個人的な意見です。)

WS000030

 

全体として

財務会計論の計算全体としては,

かなり易しい問題が多かった印象です。

テキストに載っていることがすべて頭に入っていれば,

間違いなく7割は取れたはずです。

実際,今までで一番良い点数だったという声をたくさん聞きます。

今回合格点に届かなかった方は,

基礎的な能力がかなり足りない状態だと認識しましょう。

それくらい,基礎的で易しい問題が多かったです。

ここ数年,割と基本的な問題が多い印象なので,

これが続いて欲しいなあ。

 

コツコツ頑張ってきた人が報われる,

良い問題だったと思います。

 

以下,個別の問題ごとにコメントです。

(得点すべき順に,S→A→B→Cです)

 

問題3 現金 Aランク

よく出題されている,当座預金も含めた問題(銀行勘定調整表)ではなく,

現金単独の問題でした。

帳簿上のあるべき金額を丁寧に算定していけば,

難なく解答できる問題です。

唯一迷うとすれば,「送金為替手形」が現金に含まれるかどうかですが,

これを現金に含めなかった場合の解答がないので,

気付くことができたでしょう。

 

問題6 社債 Sランク

償却原価法(利息法)の問題です。

最近よく出ている抽選償還の利息法がまた出たのか?

と思いきや,普通の償却原価法でした。

なんじゃこりゃ?という問題です。

簡単すぎて焦った人もいるかもしれませんね。

得点必須です。

 

問題7 資産除去債務 Sランク

見積の変更がない最も簡単なパターン。

資産除去債務の残高だけが問われており,

減価償却などを考える必要がないため,

瞬殺で得点したいです。

 

問題10 工事損失引当金 Sランク

はい,これも簡単。

工事損失引当金の金額を問う問題です。

完成工事総利益を求める問題だと,

ケアレスミスが生じる可能性があるのですが,

引当金の残高ですから,

工事損失総額×(1-進捗度)であっさり算定できます。

 

問題12 金融商品(有価証券) Cランク

これはまともに向き合うと,かなり難しいです。

ただ,Cランクではあるものの,

○×の組合せ問題なので,

実際には正解できた人も一定数いるはずです。

ア.については,約定日基準でも修正受渡日基準でも変わらないので,

解答は容易でしょう。

ウ.は,TACでは補論扱いになっているので,

見ていない人は厳しかったかもしれませんが,

「空売り」の意味が分かれば解けます。

売りから入っているので,時価が下がればトクなのです。

問題なのはイ.です。

債券の利息について,約定日と受渡日が異なるとき,

その間の利息が買手と売手のどちらに帰属するかを問うています。

実務指針のかなり細かい部分なので,知らない人が大多数でしょう。

問題文は,約定日までが売手の利息,

約定日以降が買手の利息という計算をしていますが,

実際は受渡日までは売手に帰属し,

受渡日以降が買手に帰属するので,×となります。

これは難問。出来なくても良いでしょう。

 

問題13 ストック・オプション Aランク

公正な評価単価が上昇し,

かつ権利確定日が延びるケース。

とはいえ,例題レベルなので,

得点して欲しいです。

 

問題15 リース(借手) Aランク

問われているのが費用総額なので,

減価償却費と支払利息の合計です。

間違える要素はほとんどなく,

確実に正解して欲しい問題でした。

 

問題16 退職給付会計 Aランク

推定の要素が入っていますが,

数理計算上の差異も翌期から費用処理ですし,

大した問題ではありません。

本問では書く必要すらないのですが,

ワークシートを書けば確実に解けたでしょう。

 

問題18 四半期財務諸表(原価差異の繰延) Bランク

四半期特有の処理のうち,原価差異の繰延が出題されました。

TACでは補論扱いにしており,

対策していないと難しかったかなと思います。

対策していても,資産か負債かで間違えてしまった方もいそうです。

資産か負債かで考えるよりも,

利益が増えるか減るか(原価が増えるか減るか)

で考えた方が,ミスは少なくなるでしょう。

 

問題19 外貨換算会計(為替予約の原則処理) Aランク

上級期に学習する論点ではあるものの,

例題の範囲内であり,

確実に得点しておきたい問題です。

 

問題21 合併 Bランク

企業価値の算定方法が出題されました。

指示があったので,従えば問題なく算定できたでしょう。

あとは,自己株式を除外して1株の価値を算定できたかどうかですね。

ちょっと面食らう可能性もあるので,Bランクとしました。

 

問題23~26 連結財務諸表の総合問題

問題23 S

問題24 A

問題25 B

問題26 C

若干,資料の読み取りにくさを感じましたが,

総じて基礎的な問題でした。

税率が35%なので,その点には注意が必要です。

これを40%と勘違いしてしまうと,

ほとんど間違えてしまいます。

問題25は,P社の繰延税金資産を相殺してしまって,

解答が無くて焦った方もいるかもしれません。

会社を跨いでの相殺はしないんでしたよね。

問題26は,時間との兼ね合い等もありますし,

解けなくてもいいかなと思います。

集計が多くて面倒ですからね。

ゆっくりやればそれほど難しくありませんが。

 

SとAをすべて得点し,Bを1箇所でも正解できれば,

計算では7割を超えます。

最低でも7割は取って欲しい問題でした。

詳細な解説等は,後日UPされるまでお待ち下さい。

(12/11公開予定です)

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★★★★★★★★★★

【編集後記】

速報作成後にチームで飲みに行ったのは,

かなり久しぶりな気がします。

 

【今朝の体重】

64.7kg

(夕飯がカレーだったので我慢できず(^^;))

 

【昨日の1日1挑】

日吉のケーキ屋

 

ないすとぅみーとぅ!

 

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