7月24日に開催された第68回富士登山競走に出走しました。
結果は,八合目関門に間に合わず無念のDNF(Did Not Finish)。
レースを振り返り,どうすれば完走出来たのか,考察します。
★★★
空気の薄さに意識が飛びそうになる
五合目の先は,これまで以上に急な上りになります。
すでに2時間以上も駆け上ってきた体では,ほとんど走れませんでした。
仮にピンピンしていても走れたかどうか怪しいくらい,厳しい上り。
僕の周りには,走っている人は皆無でした。
すでに高度は2000mを超えており,空気も相当薄いです。
走ってもいないのに,息が切れっぱなし。
いわゆる登山経験のない僕にとってはかなりハードで,
ちょっと気を抜くと意識が遠のき,何度も転んでしまいそうになりました。
下手すると転落のおそれもあります。
一歩一歩,慎重に進みます。
急とはいえ,六合目くらいまでは,まだ歩けるので良いのです。
富士山じゃない
六合目を過ぎたあたりからは,もはや普通に歩ける道でありません。
岩肌をよじ登るようなイメージです。
岩のでっぱりなどに手をかけながら,登っていきます。
本当に,岩,岩,岩の連続。
山というと,緑の豊かな木の集まりを想像してしまうのですが,
まったくそのような雰囲気はありません。
もはや富士山(フジサン)じゃなくて富士岩(フジガン)です。
サン付けしてあげる必要はないです。
とにかく岩場だらけ。
足腰の強烈な痛みに耐えつつ,上り続けました。
300円じゃ足りません
途中でいくつか給水ポイントはありますが,
それでも足りず,山小屋で水を買います。
お値段なんと500円。
いったい利益率どのくらいなんでしょう。
100円のコーラを1000円で売るってこういうことですよね。
飲み物代で300円くらい持っていればいいか~!
と思っていると痛い目にあいます。
僕は念のため3000円を忍ばせておきました。
(汗でぐっちょりになっていましたが)
八合目関門アウト
岩を一生懸命登ったら山小屋で平坦になり,
また岩を上り,山小屋で平坦…の繰り返しです。
間に合うのかどうなのか,まったく見当もつきませんでした。
僕にできることは,ただ前へ上へ進むのみ。
いつになったら着くのだろうか。。。
途中から山頂は見えていますが,遠い遠い。
まったく進みません。
最後は1km進むのに25分以上かかっていました。
距離は19kmを越え,残り2km。
平坦な道ならあと10分でゴールです。
しかし,ここはフジサンもといフジガン。
日本一の山もとい岩。
甘くはありませんでした。
途中,八合目と書いてある山小屋がいくつもあってだまされたのですが,
関門は本八合目3400mの富士山ホテルでした。
まだかまだかと思って五合目から上り続けること2時間弱,
やっとの思いで到着。
時計は4時間12分となっていました。(関門は4時間)
山小屋はたくさんのDNFランナーであふれかえっています。
僕の挑戦は幕を下ろしました。
いやあ,本当にしんどかった。
これにて終了!
とはさせてくれないのが富士登山競走なのでした。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日はたこ焼きを食べながら囲碁をしました。
さすがに初段のAKBにはなかなか勝てません。
「半年で初段」を「三ヶ月で初段」に塗り替えるため頑張ります。
ないすとぅみーとぅ!