快調に下っていくと,
あっという間に42kmの最初のドロップバッグ地点に到着。
スタートが朝の5時であるから,ここまで5時間かかっていることになる。
あまりペースを考えていなかったが,悪くはない。
あと2.5倍くらい走るわけだから,タイムも2.5倍と考えれば,
制限時間は余裕でクリアできる。
まあ,そんなに甘くないのがウルトラマラソンなのだが。
同じ1kmでも,スタート~1kmと,42km~43kmでは,
10倍ほどの違いがあるように感じる。
マラソンの長さは,物理的な距離ではなく,精神的な距離なのだ。
だからこそ,経験がものを言う。
1kmという距離は知っていても,42kmを超えてからの1kmを知っていなければ,
レース展開は大きく崩れることになるだろう。
その1kmの大変さ,そして,1分1秒の大切さを,
僕は過去のレースで体感していた。
1年前のことであっても,忘れてはいなかった。
シャツを替え,歯を磨き,リフレッシュしてすぐ出発した。
休憩していたのはおよそ2分。
同じ地点で,ハラル選手は20分費やしていたという。
この差が,僕とハラルの結果を分けたのかもしれない。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
そろそろ書き終えたいですこのシリーズ(^^;)
ないすとぅみーとぅ!