第21回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン完走記~ランの不調を乗り越えて~その9

ランニング,マラソン
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最高地点以降,ずっと下りだと思っていたのだが,途中で地味に上りがある。

下った後の上りは,ずっと上っているときよりもしんどく感じるものだ。

なぜ上りをつらいと感じるのか。

それは間違いなく,下りを知っているから。

いっそのこと100kmの間ずっと上りであれば良いのに,,,

と思うわけないのだが,人生では,むしろその方が良いのかもしれない。

ずっとずっと上って上って。

そんな人生であれば,上りを当たり前と捉え,

コツコツ一歩一歩進んでいかざるをえない。

スピードを出そうと思ったら,

身体に鞭打って下半身をこき使う必要がある。

 

二度寝の気持ちよさを知っているから,

二度寝しない日がつらいのと一緒だ。

二度寝したことがない人は,二度寝をつらいとも思わないであろう。

それが,当たり前なのだから。

毎日歯磨きするのと同じレベルなのだ。

 

 

とにかく,楽に走れていた下りから上りにさしかかると,

少しの傾斜でもつらい。

30km前後では,ちょくちょく歩く場面もあった。

 

その途中で,イヤホンを耳に突っ込んで走るハラルに追いついた。

まさかハラルが自分より前にいるとは思っていなかったので,

正直,かなりおどろいた。

おどろいたというより,焦った,に近いかもしれない。

ぼくは,ハラルを過小評価していたのである。

フルマラソンでは,僕がサブ3.5にあと7秒足りない記録を出した後に,

サブ4にあと8秒足りないという二番煎じをやってのけたのがハラルである。

そのハラルが前にいるとは。。。

 

ただ,そのときはハラルもだいぶしんどかったようで,

ペースは大したことなかった。

 

年齢も同じ,背格好もほぼ同じ。

ぱっと見では,どちらが先にゴールすることになるか,

判断がつかないだろう。

ただ,このときにはすでに,僕とハラルの間の勝敗は決していたのだった。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

昨日,ほっぺたの内側を思いっきり噛んでしまいました。

これ,あとがつらいんですよね~。。。

 

ないすとぅみーとぅ!

 

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