おはようございます。
PayPayのキャンペーン第2弾は、
1回当たり1000円までの還元になりました。
第1弾のときは一瞬で終了しましたが、
まだまったく終了の気配がありません。
その分、コンビニでのちょっとした買い物などで
使用する層は広がっているかもしれないなと。
私もそのうちの1人。
近くにファミマが多く、使用頻度が明らかに増えました。
ここで、たまには会計的な観点で、
20%還元について見てみましょう。
実際にはPayPayの負担ですが、
そこは無視してコンビニなどが20%付与したと仮定します。
原価率は70%として、厳密な会計処理はここでは置いときます。
1.ポイント20%付与の場合
お客さんが1000円の買い物をすると、
200円のポイントを付与することになります。
で、そのポイントでさらに、後日200円の買い物をする。
そうすると、
入ってくるお金は1000円、
それにかかるコスト(原価)は、
1200円分の商品なので1200円×70%で840円、
手元に残るお金は1000円-840円で160円ですね。
もうけの割合は160円÷1000円で、16%となります。
2.20%値引の場合
一方、もし20%のポイント付与ではなく、
20%値引というキャンペーンだったらどうなるでしょうか。
同じく1000円分の買い物だとすると、
20%値引で、入ってくるお金は800円になります。
原価は、1000円×70%で700円ですから、
残るお金は800円-700円=100円。
もうけの割合は、100円÷800円ですから、12.5%。
値引よりも、ポイント付与のほうが、
会社としては良い結果となりました。
これが、ポイント付与の利点です。
値引は、ダイレクトに利益圧縮につながるため、
通常は行わない方がいいのです。
同じ20%のお得感を出したいなら、
値引ではなく、還元です。
3.お客はどう感じるか
お客さんが感じる満足度は、
いずれも「200円分得したなぁ」でしょう。
どちらも満足感が同じならば、
会計的に得するほうがいいですよね。
5本買ったら1本分安くするよ!
よりも、
5本買ったら1本おまけつけときますよ!
のほうがいいんです。
★
ちなみに客の立場からすると、
どっちも同じように見えますが、
追加の1本はいらないケースもありますから、
値引を選ぶほうがいいかなと。
同じ20%還元なら、私は値引を選びますね。
結局次に店に行ったら200円以上使うでしょうし(^^;)
それが店の狙いでもあるわけですけど。
いままで何も考えず値引対応していたのであれば、
同じ効果のある特典やおまけ付与に切り替えるだけで、
お客さんの満足度を損なわずに利益UPが狙える可能性も。
会社側は、値引よりも、特典の付与。これが正解です。
戦略なき値引は避けましょう。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日は税理士試験対策講義の予習など。
娘を迎えに行き、お風呂に入り、
早めに就寝しました。
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