【会計士】独断と偏見による平成29年第Ⅱ回短答式試験(財務計算)の所感。

勉強法
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独断と偏見による短答式試験の振り返りです。

(これはTACの公式見解ではありません。
TACからの公式解説は後日出るまでお待ち下さい。)

 

 

全体として

 

財務会計論の計算としては、
非常に難しくなった印象です。

目標は計算で6割程度と言いたいですが、
現実的に、半分取れていればかなり上位かと。

今回だけが例外であって欲しいです(^^;)
このレベル感が続いちゃうと、
我々もしんどいですし、なにより受験生の努力が報われないですね。

 

ということで、落ち込まないように!

仮に足切りの得点(4割未満)であっても、
過去には救済措置の事例もあります。

今後の方針について悩んだら講師に相談して下さい。
私でよければブログの問い合わせでも、TwitterのDMでも。

 

以下,個別の問題ごとにコメントです。

一般的にABCの3ランクで分けられることが多いですが、
ここは個人の意見ですのでもう少し詳細に5ランクに分けます。
(得点すべき順に,S→A→B→C→Dです)

 

 

問題2 本支店会計 Bランク

 

一見すると普通の問題なのですが、
未達の処理が特殊で引っかかってしまったかもしれません。

指示を読んで未達は反映させないことに気づければ得点は可能でした。

とはいえ、帳簿上の繰越額を問われるというのも
あまり経験がないでしょうから、ちょっと厳しめですね。

 

 

問題4 現金 Aランク

 

他の問題の難しさを考慮すると、得点したいです。

問題文に出てくるすべての現金を足していっても(実地)、
実際の現金にならないというよく分からない問題でした。

なので、帳簿の金額から求めていくしかありません。
迷うとすれば(7)の領収書くらいでしょうか。

領収書はレシートと考えてください。
現金を払ったレシートが手元あるのに未記帳ってことは、
現金減らさなきゃいけませんよね。

配当金領収書と混乱しちゃう人もいたかもしれません。

ちなみに金庫内を数えると現金は1,742,400円。
足りない分は金庫の中じゃなくて上に置いてあるのかしら。。。

 

 

問題5 売価還元法 Sランク

 

落とせません。

素直な問題でした。

正味売却価額が書いてあるのに評価損は出ないという、
これまた無駄な引っ掛けもありますが。。。

 

 

問題6 有形固定資産 Sランク

 

落とせません。

会計上の見積りの変更という言葉が出てきていますが、
ただの耐用年数の変更です。

定額法オンリーですし、平易でした。

 

 

問題7 転換社債型新株予約権社債 Sランク

 

落とせません。

今回では1,2位を争う簡単な問題です。

 

 

問題10 特殊商品売買 Dランク

 

真っ先に切るべき問題でした。
これ、ある意味で差がついたかもしれません。

この後に出てくる難しい論点に比べ、
一応は学習している論点であるがゆえに、
手を出してしまう可能性が高い。

すると、時間を無駄に費やしてしまう人が出てきます。
その結果8点が取れればいいのですが、
正答はかなり困難。

ですから、時間をかけないのが正解でした。

学者の試験委員さんが作ったのでしょうか。。。

 

 

問題12 有価証券 Dランク

 

これも無理。

実務指針に書いてありますが、
細かすぎる論点です。

問題分量が少ないから飛びついてみたら、
全然分からないというちょっと悪意を感じる問題です。

適当に4をマークして当たったらラッキー!です。

(今回はやたらと4が多かった気が。。。)

 

 

問題13 建設協力金 Cランク

 

これも、できないでしょう。

しかし、問題文に詳細に指示がありますので、
頑張れば、不可能ではありませんでした。

特商に時間をかけるより、こちらにかけたほうが良かったかも。
解答の組み合わせから、支払家賃が172っぽいと想定し、
かつ割引計算するのに受取利息120ってのはなんかあり得なさそう、
と思えたら5か6の2択になります。

ま、厳しいですな(^^;)

 

 

問題16 連結退職給付 Sランク

 

落とせません。

今回1,2位を争う簡単な問題。

簡単すぎて笑えてきます。
何をさせたかったのか。。。

税効果かけ忘れにはご注意を。

 

 

問題17 連結税効果 Aランク

 

親と子で税率が違うという点はビビるかもしれませんが、
単純な税率変更の問題です。

評価差額は資産負債法的に、
未実現損益は繰延法的に考えるというのが頭に入っていれば、
特に難しくありません。

商品がいくら残っているかの計算がちょっと面倒なくらい。

こういった問題は差が付くでしょうね~。

Bに近いAランクです。

 

 

問題19 在外支店 Aランク

 

こちらもBに近いAランク。
換算って面倒ですからね。

素直にB/S→P/Lと一つ一つ丁寧に換算していけば、
解答することは十分に可能です。

上位の人は得点してくるでしょうから、
これも差が付く問題だと思われます。

 

 

問題22 セグメント Bランク

 

何でまたこれ出すかなぁ。。。

って感じです。量的基準。

昨年の5月にも出たので、
しばらく出ないと思ってましたけど。。。

講義ではちゃんと説明はしておきましたから、
補講受けていたTAC生は出来た、はず!?

捨ててる人も多いでしょうから、
まぁ、捨ててたらできない、捨ててなければできる問題でした。
捨てちゃった方、申し訳ございませんm(_ _)m

 

 

問題23~26 連結・連結C/Sの総合問題

問題23 Sランク

問題24 Aランク

問題25 Dランク

問題26 Cランク

 

追加取得の取得関連費用が出ました。
あとは商品の未実現損益。

連結と連結C/Sを問う問題はちょこちょこ出てきますね。

キャッシュは、まぁ、捨てて良いでしょう。
時間がかかるだけです。

総合問題は最初の2問だけできればOKでしょう。

 

 

 

以上です。

SランクとAランクを取っていくと、
計算では56%くらいになります。
それくらい取れていればバンザイですね。

 

なんか、微妙な論点の寄せ集めみたいな回でした。
リース減損SO個別税効果純資産などなど、
主要な論点がまったく出ず。
組織再編も出ませんでしたね。

今回は学者さんが多く作ってる印象があるので、
もしかしたら論文は実務よりの解きにくい問題になっちゃうかも!?

 

ひとまずお疲れ様でした!

今後に向けて聞きたいことがあればお気軽に問い合わせどうぞ。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

昨日は試験の解説作成後、
朝まで簿記チームの数人で飲みました。

いろいろ気づきあり、衝撃ありの濃い時間でした。

 

【昨日のトレーニング】

なし

 

コメント

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