昨日は会計士の短答式試験でした。
受験された方、お疲れ様でした。
今日は、財務会計論の計算部分について、
簡単に個人的な振り返りをしておきます。
(TAC全体としての見解ではありません)
全体として
財務会計論の計算全体としては、
前回の12月に続いて、そこそこ易しい問題が多かった印象です。
テキストに載っていることがすべて頭に入っていれば、
7割は取れたでしょう。
今回合格点に届かなかった方は、
基礎的な能力がまだまだ不足していることになります。
コツコツ頑張ってきた人が報われる良問だったと思います。
財務会計論は、予備校によって解答が割れることもありませんでした。
以下、個別の問題ごとにコメントします。
(得点すべき順に,S→A→B→Cです)
問題3 当座預金 Sランク
銀行勘定調整表です。
ド典型問題ですね。
会社の未記帳額に不明なものがあるので、
銀行の残高証明書から金額を算定します。
正答必須です。
問題4 棚卸資産 Sランク
九分法にちゃんと気付くことと、
売上割引に引っかからなければ、
あっさり解けてしまいます。
「値引と割引間違える」
「はい、はい、はいはいはい!」
「あるある探検隊♪あるある探検隊♪」
5年以上前、こんなネタやったなぁ。。。
これも正答必須です。
問題5 社債 Aランク
償却原価法(利息法)の臨時買入償還です。
利息法で臨時買入償還という問題は、
あまり見たことがなかったかもしれません。
利息が半年払いなので、
その都度計算する必要がありました。
問題10 1株当たり情報 Bランク
潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定です。
おおむね基本的ではあるのですが、
連結だったので少し難易度高めです。
「親会社株主に帰属する当期純利益」
を使うことを知っていればAランクですが、
できなくても大丈夫でしょう。
問題12 貸倒引当金 Sランク
典型的な問題でしたね。
貸倒実績率法と、キャッシュ・フロー見積法の2つ。
例題レベルなので正答必須です。
問題13 ストック・オプション Aランク
ストック・オプションの問題ですが、
いつものストック・オプションの問題ではありません。
新株予約権戻入益が問われていましたので、
権利確定後の失効数が分かれば良い問題でした。
凡ミスとして考えられるのは、
変更後の公正な評価単価で計算してしまうこと。
公正な評価単価が下がるケースですので、
従来の単価を使わなければなりません。
問題15 リース(借手) Bランク
定額法なんてやったことないよ!
ということで後回しにした人もいるかもしれません。
あと、利息法の利率の出し方も少し特殊でした。
かなり甘めの評価でBランクとしていますが、
確実な合格点を目指す方ならできれば正答して欲しいです。
問題17 ソフトウェア Sランク
これは例題レベル。
しかも販売単価が分からないので、
将来収益との比較の引っかけもありません。
間違える要素はほとんどなく,
確実に正解して欲しい問題でした。
問題19 セグメント Cランク
勉強していれば解けますが、
そこまで対策していない人が多いと思います。
できなくて構いません。
利益の10%ルールは利益と損失を別個に考えていくのが肝でした。
問題22 外貨ヘッジ会計 Cランク
こちらもできなくてよいでしょう。
似たような問題は直前答練で出題しましたが、
答練では額面発行でしたが、
今回は取得差額があるので、
償却原価法分を考慮しなければなりません。
問題23~26 連結財務諸表の総合問題
問題23 A
問題24 B
問題25 B
問題26 A
利益剰余金関係は、見た瞬間飛ばす人も多いでしょうから、
Bランクとしました。
とはいえ、落ち着いて解けばさほど苦労する箇所はありません。
税効果も適用なしでした。
成果連結、よく出題されますね~。
もう、短答対策としては企業結合とかいらないんじゃ。。。(^^;)
SとAをすべて得点し,Bのうち半分を正解できれば,
計算では7割を超えます。
7割取れれば合格点でしょう。
計算が得意な人は、8割以上が目標です。
詳細な解説等は,後日UPされるまでお待ち下さい。
(6/3公開予定です)
★★★★★★★★★★
【編集後記】
これからの学習方針など、
相談に乗りますので、
何らかの形でご連絡下さい。
Twitterでも。(https://twitter.com/zakiocpa)
【昨日の1日1挑】
明大前 スタバ
明大前 春日亭
ないすとぅみーとぅ!