知らない強みと知ってる強み
僕は野辺山のコースを知らない。
どれだけ上りが続くのかも知らなければ,
どれだけの勾配なのかも知らない。
どんなエイドなのか,どんな景色なのか,
どんな応援なのか,どんな雰囲気なのかも知らない。
知らないからこそ,DNFになるのをおそれ,全力を出せた。
早め早めに前へと進むことが出来た。
そして野辺山を知っていたAKBやハラルより,圧倒的に速くゴール出来た。
最近のフルマラソンのタイムから考えれば,実力差はほとんどなかったはずだ。
これは,知らないことによる無鉄砲さがもたらした結果だ。
タイムを振り返ると,下りはともかく,平坦なところでもかなりハイペースだった。
もし,馬越峠のきつさをを知っていたら,セーブするためにペースを落としていたかもしれない。
話は変わるが,最近「囲碁クエスト」というiPhoneアプリを始めた。
オンラインで対戦ができるアプリだ。
まだまだ僕は初心者なのだが,本を数冊読み始めたこともあり,
少しは基本を知っているつもりだ。
そのアプリで対戦すると,僕よりも囲碁を知らないであろう,本物の初心者と当たることがある。
そうすると,「え!?なんでそこに打つん?」
と思わず関西弁が出てしまうほどの手を打ってくるのだ。
結果としては僕が勝つのだが,知らないことによる無謀さが,
ときに局面を打開することもあるのかもしれないと思った。
もちろん,知らないよりも知っている方が強いこともたくさんある。
今回,AKBが作ってくれていたペース表が,地味に役立った。
チームの中では,おそらく最もレースを知り尽くしている男だ。
そんな彼が作ってくれていたペース表は,もちろんギリギリでゴールの想定。
そのまま取り入れることはしなかったが,参考として持って走っていた。
「これより遅かったら確実にアウト」
という,ボトムラインのペース表として利用させていただいた。
レースを知る人の知識をうまく活用出来たと思う。
僕は野辺山は知らないが,ウルトラは知っていた。
100km走るために必要なエネルギー補給や,音楽の力,
1分1秒の大切さや暑さ対策など。
それを知らなければ,完走は出来なかったはずだ。
知らない強みと知ってる強みの掛け合わせで,
今回の結果を得ることが出来たように思う。
ほとんど歩きっぱなしで,なんとか頂上へ。
あとは,一気に下るだけ!
。。。と思ったら大間違いだった。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日の午後は,IGOホールディングスの設立記念パーティへ。
僕よりも若い人たちが,囲碁の普及のために会社を立ち上げたのです。
初めて囲碁を打ちましたが,これは楽しいです。
はまりそう笑。
ないすとぅみーとぅ!