かけ算の九九(くく)を言えない人は,おそらくあまり多くないでしょう。
大部分の大人は,「いんいちがいち,いんにがに,・・・くはしちじゅうに,くくはちじゅういち」まで何も考えずにスラスラ言えてしまうはずです。
これは九九が「身体知」化されているから。
身体知化とは,身体で覚えている状態,という風に理解しておけば良いと思います。
人が何かを身体知化するためには,
新しい情報を頭で考え理解しながらインプット→頭を働かせて(思い出しながら)アウトプット→膨大な量の繰り返し
というステップを踏むことになります。
例えば2×3=6という新しい情報は,「2個のリンゴが乗っているお皿が3セットあります。さてリンゴは何個でしょう?」
といった具合に理解が始まり,しばらくはその状況(2個のリンゴが乗ったお皿が3セットある状況)を思い出しながら6という答えを導き出し,同時に「にさんがろく」と声に出しアウトプットします。
そして,そのアウトプットをとにかくひたすら繰り返すのです。
そうすることで,やがて「にさんがろく」が血肉化され身体知化されるのです。
身体で覚えたことは,非常に忘れにくいですよね。歯の磨き方を思い出せない人はいないでしょうしボールの蹴り方が分からない人もいないでしょう。身体で覚えてしまっているから,そもそも頭を使わずに済んでいるのです。
いったん身体知化されたものは,おそらく,一生に渡って消えることがありません。
その都度思い出したり調べたりして答えを出すよりも,ある時期に集中的にたたき込んでアウトプットを繰り返すことで身体知化してしまったほうが,長期的には使えるし役に立つし時間の節約にもなるはずです。
そのためには,高速大量反復が効果的。
速く(短期間で)たくさん反復練習をすること。
これが身体知化のコツだと思います。
これは多くの資格試験に有効でしょう。
会計士試験であれば,頭でその都度考えて知識を引っ張り出してくるようではまだまだで,考えなくても手が勝手に動いてしまうレベルにまで実力を高めておくことが大事です。
そのためのウルトラCはなく,とにかく反復です。
当然時間はかかりますが,ちょっとの辛抱です。いったん身体知化されれば一生ものになるわけですから。
「コレは!ぜひともモノにしたい!」という対象に出会えたのであれば,短期決戦で反復してみてはどうでしょうか。
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【編集後記】
昨日は珍しく夜ラン。すると,最寄りの駅前に宮崎奈穂子さんが!
さすがの美声に立ち止まっている人も多かったです。
【1日1挑】
・韓花でランチ(個室なのでオススメ)
・宮崎奈穂子さんの路上ライブ