短答答練の復習の仕方をまとめてみます。
主に計算科目を念頭に置いています。
（理論科目は、すべての文章について、
正しく○×の判断ができるようにして下さい。）
１．正解した問題を3段階に分ける
まずは正解できた問題から。
正解できた問題を、レベルごとに3段階に分けましょう。
(1)すんなりと、ばっちり解けた
すんなりと、特に迷うこともなく正解の選択肢に辿り着けた問題は、
もう十分に解く力が備わっています。
その論点については、復習はほとんどする必要はないでしょう。
出題はされていないけど関連する論点を思い出しておく程度でOKです。
あとは、もっと効率的な解き方が無いかどうかを考えるのもいいですね。
自信にしましょう。
(2)悩みながら、迷いながらなんとか解けた
すんなりとはいかないまでも、時間をかけ、思い出しながら、
なんとか正解することができた問題もあるでしょう。
スムーズに解答への道筋が立てられるようになるまで、
あと数回、反復練習が必要です。
同じ問題を使って、1日後、1週間後、1ヶ月後と3回くらい解きましょう。
頭にはしっかり入っているので、あとはアウトプットの訓練です。
問題を見たときにスピーディーに解き方を思い浮かべられるようにしましょう。
(3)たまたま正解できた
これは、ラッキーです。
運も実力のうちですが、それを言っていいのは本番だけ。
答練でのラッキーは無かったものとみなしてください。
この問題は、後述する間違えた問題と同じ扱いをしましょう。
２．間違えた問題を3段階に分ける
間違えた問題も、3段階に分けましょう。
(1)しっかり解いたけど、別の選択肢に辿り着いた
作問側の引っかけに見事にはまったパターンです。
正解の選択肢と自分が選んだ選択肢の違いを確認しましょう。
たとえば計算であれば、正解との金額の差を取れば、
どの箇所に引っかかったかは割とすぐ分かります。
その箇所が、自分の弱点ということです。
問題を解いているときに、その論点があることに気付かず解いてしまうから、
引っかかってしまうのですね。
たとえばリース取引であれば、
維持管理費用相当額を除いてから割り引くのを忘れちゃうとか、
残価保証を残存価額として減価償却計算するのを忘れちゃうとか。
大抵、それに引っかかった場合の選択肢が用意されています。
該当論点を何度も繰り返し復習しましょう。
身体で覚えてしまえばラクですからね。
あとは、問題を解き始める前に、出題されている論点が何なのか把握し、
注意すべき点を洗い出してから解き始めるのも有効です。
(2)選択肢のどれにも当てはまらなかった
これは複合的にミスが重なっている可能性が高いです。
先ほどのリースの例で言えば、
維持管理費用も残価保証も両方間違えてしまうと、
まったく違う数値になってしまうでしょう。
その問題が、一番理解の進んでいない問題です。
特に力を入れて復習すべきです。
例題、トレーニング、ミニテスト等、
基礎的な問題からやり直して下さい。
(3)時間が無いので解かなかった
そもそも解かないという意思決定をした問題もあるでしょう。
これは、その選択が正しかったかどうか、かならず振り返って下さい。
実は、簡単に解けたかもしれません。
どうして解かない意思決定をしたのかを振り返ってメモしておきましょう。
これを繰り返していくと、意思決定の質が高まっていくでしょう。
もちろん、復習時には、きちんと解き直して下さい。
３．ミスノートにまとめる
最後に、ミスノートにまとめましょう。
間違えた問題を中心に。
また、正解できた問題でも、不安を感じるものについては、
ノートにまとめておくことをオススメします。
このノートは、繰り返し見直して定着させるためのものでもあり、
試験当日に見直すためのものでもあります。
答練でいくら間違えたとしても、本番で正解できればいいわけです。
いまからコツコツと資料づくりをしておきましょう。
私もミスノートをつくっていました。
当時の現物が家にあるので、機会があればご紹介します。
短答答練、思うように点数が伸びず凹む人も多いでしょう。
ただ、ほとんどみんな同じ状況ですから、安心して下さい。
本番までに、どうすれば合格点に達することができるか。
それだけを考えて復習して下さい。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
今夜は渋谷で講義です。台風の影響が心配ですね。
明日の朝も渋谷で講義なので、電車止まったらTACに泊めてもらおう(^^;)
【昨日の1日1挑】
サンマルク フレンチトースト
