いつもお読みいただきありがとうございます。
逓増。それは,徐々に増加幅が拡大していく増加の仕方です。
こんな図。
この図にあるように,逓増という言葉よりも,複利という言葉の方がなじみがあるかもしれません。
さて,複利の反対の言葉として単利という言葉があります。単利というのは例えば10000円を金利1%で預金しておいたときに,毎年得られる利息がずうううううっと100円(=10000円×1%)であることを言います。毎年毎年,得られた利息を口座から引き出すとこのようになりますね。
一方,複利というのは,上記と同じ条件で毎年の利息が,100円,101円(=10100円×1%),102円(=10201円×1%),と,少しずつ増えていくことを言います。翌年は,前の年に得られた利息が加算され,加算されたあとの金額に対して利息がもらえるんですね。預けっぱなしでまったくお金を動かさなければこちらになります。
一般に複利という言葉はお金に関して使いますが,何もお金に限りません。あらゆるものにこの複利というものは効いてきます。
たとえば受験勉強。最初のうちは,かけた時間に対してなかなか成績が伸びてこない,ということがあります。しかし,あるとき,急にいままでと景色が変わり,問題の見方が変わり,スラスラ解けるようになっている。こういった経験をお持ちの人もいらっしゃるでしょう。私自身もそうでした。試験直前になってやっと合格できそうな感覚が芽生えてきたのです。
あるとき爆発的に伸びてくる。どうせなら,この複利のような人生を歩みたいと思いませんか。毎日ほんの少しで良いからプラスになるように生きていく。初めのうちは,大した変化は感じられないかもしれません。場合によっては周りの人の方がどんどん進んでいるような気がしてしまうかもしれません。しかし,確実に伸びているはずです。10年,20年という長いスパンで見れば,努力を怠ってきた人と圧倒的な差が付いていることでしょう。
毎日0.1%ずつ努力をしたとすると,1年後(365日)にはどれだけになっていると思いますか?
複利計算で1.001の365乗ですから,1.44になります!なんと,44%もUP成長しているんですね。たった0.1%でも,毎日積み重ねると大きな差になることが分かります。
複利を効かせた人生を歩んでいきたいものです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
複利のような人生を。