いつもお読みいただきありがとうございます。
ここ最近ちきりんさんのブログで何回かにわたって書かれていた,ポーカーのプロ,木原直哉さんの書籍です。
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私はポーカーはほとんどやったことはありませんが,読んでいて面白そう!と思い,さっそくネットでゲームしてみましたが,,,難しい。全然勝てません。この世界でプロとしてやっていくには,相当好きじゃないとだめなんだろうなあ。
あと,どうしてもリアルじゃないとつまらないと思ってしまいますね。そこに人を感じられないと私の場合はダメみたいです。
さて,以下の一節がこの本の真髄かなと。
『期待値が上がるのなら,少しでもいい結果が得られるのなら,限界まで,ひたすら真剣に努力をすること。その裏返しとして,考えたところでどうしようもないこと,悩んだところで期待値は上がらず,良い結果に結びつかないことは,考えないこと。なぜなら,意味がないからです。』
木原さんはとにかく合理的,論理的に物事を考えているようです。
この考え方って重要で,自責と他責の話につながると思うんです。
考えてもどうしようもないことを考えたりしてしまうから,他責になってしまう。
環境が悪いとか国の制度が悪いとかあいつが悪いとか。自分の管理できないことは気にしないことが大事なのです。
そうするだけで他責という概念が出てこなくなるんですね。
その代わり,自分の頑張りで結果が良くなることは真剣に取り組み,そして自分で責任を負うこと。
期待値で物事を考えるいい点はここにありそうです。
『お金とは自分がやりたいことを追求するためのもの』
→やっぱりお金は必要ですよ。私ももっと稼ぎたい。
『ポーカーをやる以上は1位になりたい』
→これくらい貪欲になりましょう。1位を目指さなければ1位にはなれませんからね。
『練習したからといって,良い結果が出てしかるべきと考えるのは安易』
→これはズシンときました。努力は必ずしも報われるとは限らないという考えですね。いや,ある程度までは努力でカバーはできるのですが,本当のトップになるためには,やはり才能も必要なはずだ,と彼は言っています。
会計士の受験生にも伝えておきたいですね。とはいえ会計士試験は1000人も受かる試験ですから,十分に努力のみでなんとかなります。
『人事を尽くして天命を待つ』
→彼の最も好きな言葉。私も好きです。
実は会計の世界でも期待値計算はたくさん出てきます。たとえば,何か大きな設備投資の意思決定をする際に,将来得られるキャッシュの金額とその確率を掛け合わせ,投資に見合ったキャッシュを回収できるかどうか計算したり。
とはいえいずれも受験勉強では机上の話で,現実にはその確率をどう見積もるんだって話なんですよね。そこが難しくもありまた面白いところでもあるのですが。
そして木原さんがもう一つ大切にしていることは,好きなことをやる,ということ。
好きなことをやって,期待値高めて,稼ぐ。
世の中にはいろいろな人がいるもんです。この本オススメです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
複利のような逓増人生を。