「できる」にも、3段階あります。
自転車を例に考えてみます。
自転車に乗れるようになるプロセスとしては、
まず、三輪車です。
そこで、「漕ぐ」という動きを徹底的に覚えます。
次に、補助輪付きの自転車。
自転車の感覚に慣れていきます。
三輪車よりも目線がだいぶ上がるので、
最初はこわいです。
さらに慣れてきたら、次は、親に後ろを支えてもらいます。
フラフラしそうになるたび、親が力を入れて支えてくれます。
親のありがたみを感じる瞬間です。
そして、いよいよ独り立ち。
もちろん最初はうまくいきません。
5メートル進んだところでぱたっと倒れます。
そして血だらけになります。
これを何度も何度も何度も繰り返し、
やっとのことで乗れるようになるのです。
だいたい、自転車の例ではここまでが語られることが多いです。
その先に、レベルがあるというお話です。
自転車、片手で運転する方もいますよね?
やっちゃだめですが、電話しながらとか。
片手に荷物持ちながらとか。
いきなりそのレベルにはいきませんよね。
両手でハンドルを持ってひたすら乗っていると、
あるとき、片手でも乗れることに気付くのです。
徹底的な反復により、無意識に能力が高まっています。
さらに慣れてくると、両手を離して運転できるようになります。
両手を離した状態での練習を繰り返していくと、
重心移動だけで、右にも左にも自由自在になります。
単に「自転車に乗れる」といっても、
実はレベルが違うのです。
両手でハンドルを持っていれば運転できるレベルなのか、
片手だけでも大丈夫なのか、両手を離していても大丈夫なのか。
仕事でも、勉強でも、何でも同じでしょう。
今自分はどの段階にいるのかをきちんと理解しておくことが必要です。
例題くらいの内容であれば、
両手を離しても解ける(瞬間的に解き方が思い浮かんで勝手に手が動く)
レベルにまで引き上げたいものです。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日の新年会は夜中3時まで飲んでいました。
大先輩たちの話をいろいろ聞くことができ、
背筋が伸びました。
コメント
[…] これはまさに自転車の例と一緒ですな。 […]