論文式試験が終わり10日ほど経ちました。
TACの公式解答解説は7日(金)に出る予定です。
正式な解答解説やボーダー予想等は、
公開されるものを見ていただくとして、
簡単に雑感をば。
(完全なる個人的見解です)
全体としては例年どおり
問題の傾向や難易度等は、ここ数年と同じ感じでした。
第3問が割と易しめで、第5問が割と難しめ。
この傾向はしばらく続いていますので、
今後もこの傾向が本命になってきます。
第3問でなるべく落とさずに、第5問で部分点を拾っていく。
あとは可能な限り理論に時間を使いましょう。
計算については、
テキストやトレーニングで十分に合格点が取れる問題でした。
第3問
個別S/S
第3問の1つめの論点は個別株主資本等変動計算書です。
2016年に似ています。2008年にも似ています。
株主資本以外の項目も、純額ではなく理由ごとに表示する容認の方法ですね。
どうしてこれがこんなによく出るのか分かりませんが、
もう個別S/Sの定番論点になりつつあります。
(5月の短答でも出ましたし)
配点9箇所のうち、どんなに悪くても5箇所は取りたいです。
「△」を付け忘れたり、
「0」の指示がなくて悩んだりする可能性はありますね。
配当の準備金積み立てはちょっと気づきにくいですが、
それを踏まえても7箇所は取れる問題です。
満点も可能ではありますね。
純資産合計はさすがにきついと思いますけど。
個別C/S
第3問の2つめの論点は個別キャッシュ・フロー計算書。
2015年に似ています。2007年にも似ています。
こちらは、逆立ちしてても解けるくらい簡単でしたね。
僕、逆立ちできませんけど。
なんとか満点取っておきたいです、はい。
キャッシュ・フロー計算書を切らずに、
しっかり学習してさえいれば、取れますよ満点。
「△」忘れ等の凡ミスが痛いです。
あとは集計が多いので、電卓ミスもこわい。
第3問は、全部で18箇所あるうち、
どーーーーーーーんなに悪くても12箇所は必要かな。
もしかすると、12箇所だと得点比率52には届かないかも?
理想は15箇所以上です。
第5問
例年どおり、連結総合問題でした。
ここ数年の第5問と比べると、解きやすい印象。
ではあるものの、実際には難しい論点がそこそこ多く、
出来たと思っても出来ていない箇所が多くなるかもしれません。
在外子会社でいかに失点しないか、でしょう。
在外子会社はいたってシンプルでしたから。
あとは、成果連結が出ていませんでしたので、
それも解きやすさの一因だったかもしれません。
在外子会社(B社)だけに全力を注げば18箇所中7箇所取れます。
これが最低ラインかなと。
取得関連費用を除くのはさすがに知っていて欲しいです。。。
それに、A社のうち何カ所取れるか。
土地とか、非支配株主持分とかは、まぁ簡単です。
いくつか拾っていって、10箇所以上取れていれば十分。
12箇所以上取れている人もいるはずです。
まとめ
特に第3問は、過去問と似たり寄ったりでした。
しかも割と近い年度の。
TACでは論文直前講義で3年分の過去問を配布していましたので、
1回でも解いていれば、見たことあるな、
と思いながら解くことが出来たでしょう。
さすがに2~3年前と似たような問題が出るとは、
まったく想定していなかったのですが。。。
やっぱり、勝手に予想してはいけませんね(^^;)
来年の試験も、「何が起こるか分からない」
ということを念頭に置いていただければ。
「今年と似ている問題」の可能性もあるということです。
詳細な解説や座談会は、
もう少しお待ち下さいませ。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
今日は原稿を進めます。
午後からはRPAのセミナーへ。