2017年の野辺山ウルトラマラソン振り返り。
2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。レースまでに直近で積んだ練習
2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。前日その1
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2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。レース直前
2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。スタートから30kmまで
2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。30kmから42kmの第一ポイントまで
2017年野辺山ウルトラマラソンを振り返るブログ。42kmから71kmの第二ポイントまで
★★★
71km手前で初めて知った仲間のDNF
実は、携帯の中身を見たのは71kmの手前が初めてだ。
(正確には、最高地点の写真を撮ったあと共有したのと、
42kmで音楽アプリを開いたのがある)
今回のレースにチャレンジするメンバーのチャットは、
それまで1回も開くことはなかった。
あまりにもつらすぎたのと、
これから挑む馬越峠に向けパワーが欲しかったので、
チャットを開いてみたのだ。
すると、、、
すでにリタイアしている仲間が数名。
走っているけど熱中症で苦しそうな人や、
コメントがなくどうなっているか分からない人も。
このチャットを見たことで、
かなりエネルギーが湧いてきた。
つらいのは自分だけじゃない
そう思えたのだ。
他のメンバーが走っているのにリタイアするのは、本当につらい。
何度かリタイア経験があるからよくわかる。
自分より大会経験の少ないメンバーも、
この暑さの中を文字どおり「必死で」走っている。
その事実が僕を鼓舞した。
距離 | ラップ | 上昇(m) | 下降(m) |
60 | 05:52.2 | 0 | 21 |
61 | 07:21.2 | 0 | 13 |
62 | 08:34.4 | 10 | 2 |
63 | 06:58.9 | 14 | 8 |
64 | 06:57.2 | 7 | 0 |
65 | 08:49.8 | 66 | 28 |
66 | 08:09.0 | 43 | 22 |
67 | 09:47.9 | 26 | 18 |
68 | 09:34.0 | 69 | 0 |
69 | 07:02.8 | 29 | 0 |
70 | 14:08.2 | 33 | 0 |
71 | 06:41.4 | 38 | 4 |
72 | 06:45.4 | 36 | 0 |
73 | 08:05.3 | 38 | 2 |
74 | 08:00.8 | 75 | 0 |
75 | 08:40.5 | 83 | 0 |
76 | 09:17.0 | 75 | 0 |
77 | 09:13.2 | 84 | 4 |
そこまで7~9分程度だったペースが、
71kmから6分台に回復。(70kmはエイドを含む)
その後も上りが続く中、
10分を超えることはなかった。
バカの壁に挑む
このコースの最難関とも言われる馬越峠。
とにかく71km地点から上り続けたあと、
さらに急勾配になる。
馬でも越えることを拒む、そんな峠だ。
僕は2年前、馬鹿だけが越えられる峠と名付けた。
馬鹿だけが挑む権利を持つ峠なのだ。
もはや、バカの壁。
見覚えのあるカンバンだ。
いよいよ峠がやってくる。
明らかに上っている。
走っている人はほぼいない。
8割のランナーは歩いている。
しかも、トボトボと。
上る前にまた仲間のチャットを確認。
DNF報告が増えている。
みんなの応援を受け、上る。
基本は早歩きで、時々走る。
これだけでも十分だ。
ここは無理するところではない。
2年前の経験が活きたことになる。
とにかく馬越峠では、歩いてもいいが、
早歩きしようと心掛けることだ。
★
途中、雨が降ってきた。
山の天気は変わりやすいと言うが、そのとおりだった。
これが幸いであった。
本当に暑くて暑くて仕方なかったレースも、
これ以降はやや走りやすくなった。
家族や仲間の応援に、音楽。
すべてが僕の力になる。
とにかく立ち止まらないように、
一歩また一歩と足を前に出す。
果てしなく続くと思われるような激坂であるが、
山北の峠に比べれば、大したことない。
えぇ。。さんと2人で行った山北の峠を思い出しながら、
ひたすら上り続けると。。。
頂上に到着。
このときの感覚は、経験した人しか分からないだろう。
上りきった達成感はあるが、
それでもまだ20km以上残っている。
スッキリとモヤモヤの狭間で揺れ動く2分の1の純情な感情。
やり切った風を装ってはいるが、
ちょっとひきつっているようにも見えないこともない。
今回は、峠を上り切るまでに、誰一人として僕を抜くことはなかった。
逆に、100人近いランナーを抜いたと思う。
馬越峠を含む70km-80kmのラップは、
チーム最速だったメンバーよりも14分早かった。
やはり自分は平坦なコースより、上り下りのほうが得意なのだろう。
あとは、下って、走って、走って、走って、
また最後に上って、ゴールするのみ。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日は選手登録を済ませ、競技説明会に参加。
夜はお決まりの焼肉屋でエネルギー補給しました。
今日はバイクを預け、おそらくコース視察(?)です。
いよいよです。
【昨日のトレーニング】
・パワーブリーズ