残り1kmを全力疾走しようとした矢先,,,
「カーンカーンカーンカーン」
と,どこかで聞いたことのある甲高い音が,
坂井泉水さんに覆い被さるように割り込んできた。
こ,これは。。。
まさか。。。
このタイミングで!電車通過!!!
1時間に1本程度の電車に引っかかるとは。
やはり,僕はモッテル男だ。
英語も出来ないし泳ぎもまったくダメだし影響力はゼロどころかマイナスなのだが,
こういうところだけはついている。
踏切で引っかかりたくても,ほとんどの人は引っかかることはできないのだから。
無情にも,無機質に,散文的に降りてくる遮断機。
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なかなか電車が見えない。
遮断機が下りてから,2分くらい経った頃,
やっと電車が顔を出した。
足止めをくらった他のランナーが恨めしそうに電車を見ていた姿が印象的だった。
踏切が上がった瞬間,わっとランナーが駆け出す。
僕もその中の1人だ。
相変わらず「負けないで」を聞きながら,猛ダッシュ。
野辺山駅手前の交差点を左に曲がり,
ラストの100mの直線はまさに全力疾走。
僕のダッシュに,知らない人たちからの歓声が上がった。
ゴールに近づくと,MCの人が名前をコールしてくれるのだが,
僕は速すぎて見えなかったのか,まったくコールされなかった。
とにかく,僕はゴールしたのだ。
なめまくっていた野辺山を,間違いなく,完走した。
結果的には,余裕で13時間を切っている。
12時間切りも十分狙えただろう。
もしまた出る機会があれば,11時間を目指してみたい。
これを撮ってくれたのは,先にサヨナラバスで戻っきていたハラルだ。
僕もサヨナラバスに乗ったことがあるから彼の気持ちはよく分かるが,
「やっぱザックはザックだったよ」
と,分かるようでまったく意味の分からないコメントを残してくれたのが印象的だ。
ハラルが蕎麦を持ってきてくれたり,
温泉行ってきなよ,と言ってくれたり,
このときは,過去最高にハラルが僕に対して敬意を表してくれていた。
時間はわずかだったが温泉に行き,その後AKBがゴールするまで,
ハラルと缶ビールで乾杯した。
このとき飲んだ長野の地ビールは,最高に旨かった。
あとはAKBを待つのみである。
今回も,AKBはギリギリとなりそうであった。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
五島バラモンキングの前に,なんとか野辺山完走できました汗。
今日,長崎の五島に入り,明日はバイクの準備やコースの下見です。
ないすとぅみーとぅ!