いつもお読みいただきありがとうございます。
よく,他人と過去は変えられないと言います。
私は,ある観点では必ずしもそうではないのではないか,と思っています。
まず他人について。
確かに,いくら変わろうよ!と言っても本人にその気がなければ他人は変わりません。本人自らが変わりたい!と思っていても変われないことが多いわけですから,これは仕方ないですね。人間は弱い生き物ですから意志だけではどうにもこうにもなりません(私も経験済み汗。人によっては意志だけでなんとかなっている人もいるかもしれませんが)。
内発的な動機に基づいてすら変われないのであれば,他人からの押しつけによって変われるわけがないですね。押しつけでは反発されてオシマイです。ではどうすれば少しでも他人に変わってもらえるか。
私は,自分が変わる姿を通じて他人を変えられる可能性があるのではないかと思っています。
あんなにダメダメだったあいつが今はこんな大物になっている,とか,とんでもない不良だったあいつがボランティアに精を出している,とか,偏差値30だったあいつが偏差値70の大学に入った,とか。そういったところに人は興味を持ちますし,刺激を受けるはずです。
他人に変わってもらいたいと思うなら,まず自分が変わること。他人だけを変えようと思っても難しいですが,自分が変わってから一緒に変わろうよ!というのではれば可能性はあるのではないでしょうか。
一燈照隅万燈照国です。まず自分自身が自分の周りを照らすことです。それによって周りが変わり,国全体が変わっていくこともあるはずです。

安岡正篤|人間学に関する偉人|致知出版社
安岡正篤先生の人間学をご紹介いたします。安岡正篤先生は、明治31年大阪市生まれ 大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業 昭和2年(財)金鶏学院、6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。
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複利のような人生を。