【2016年会計士論文式試験】財務会計論計算の雑感をば。

勉強法
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論文式試験2日目午後の計算部分について、
忘れないうちに雑感をつらつらと書いておきます。

正式な解答解説は、後日TACから発表されますので、
そちらをお待ち下さい。

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本日は完全なる個人的な感想です。

 

第3問はほぼ完答すべし

 

第3問は、固定資産の減損と、株主資本等変動計算書(S/S)でした。

固定資産の減損について

こちらは、短答式試験を突破している人であれば、
まず間違いなく完答できる問題でした。

・割引前将来CFの算定
・共用資産なし
・より大きな単位の共用資産
・配分する場合の共用資産

基本的な知識を網羅的に問うていました。

例題そのまんまのレベルです。

焦らず、じっくり解いて、こちらは完答して下さい。

いずれもSランク(正答必須)でしょう。

ここで間違えると、大きな差になってしまうでしょうね。

 

S/Sについて

こちらは、実は、2008年の論文式試験と酷似していました。

明らかに、参考にしている(むしろそのまま使用している)
としか思えない形式、内容でした。

短答式では過去問の焼き増しが増えてきていましたが、
ここに来て論文式試験もその傾向が出てきています。

2015年のキャッシュ・フロー計算書も、
2007年と酷似していましたし。。。

(そうすると2017年は2009年の問題に似た問題!?)

 

肝心の難易度ですが、かなり易しいです。

満点を取ってくる人もいることでしょう。

ただ、純資産合計は集計がたくさんありますし、
差額金は知識が完全に頭に入っていない人も多いでしょうから、
その2箇所についてはできなくても問題なさそうです。

あと凡ミスがあり得るとすれば、
配当の繰越利益剰余金くらいでしょうか。
減少する額は、準備金の積立もあるから、
配当する額じゃないですよ!
と、講義では必ず指摘するところです。

マイナスの付け忘れは、大丈夫ですよね!?

 

11箇所中、8箇所は最低でも取っておきたいところ。

基本的にはSランクで、
差額金はBランク、純資産合計はAランクです。
(差額金を間違えても、期末が与えられていますので、
純資産合計は出すことが可能です。)

 

第3問まとめ

以上のように、第3問については、
ほぼパーフェクトで取って欲しいというのが私の意見です。

とはいえ実際には、そこまで取れていない人も多いはず。
なんだかんだでミスが出ますからね。

やっぱり差が付くのは、こういった基礎的な計算だと思います。

 

第3問は、満点も十分に可能。

9割取れれば科目合格ライン。

7割~8割が及第点といったところでしょうか。

5割くらいだったら、ちょっと落ち込んで欲しいですが(笑)、
理論や管理会計もあるので足切りにはならないはず!

 

第5問は激ムズ!

 

第5問は、在外子会社ありの連結財務諸表の問題でした。

第3問とは反対に、難易度がめちゃめちゃ高いです。

最悪、全問不正解でも構わないでしょう。

そういう受験生も一定数いると思われます。

 

IFRSから日本基準への修正

最初は、仕訳を書け!という問題。

これ、実務対応報告18号(連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する当面の取扱い)の設例そのまんまなのです。

とはいえ、それを知っている人はいないでしょうから、
ビックリした受験生が多いでしょう。

 

結局、誤処理の修正であると考えることができれば、解答することはできます。
すべて正解できた人もいると思われます。

ただ、「そもそも何やってんの?」
と思ってしまう仕訳もあるので、
のれんと研究開発費を頑張って解答すれば、
残りは間違えてしまっても合格ラインには乗ってくるのではないでしょうか。

のれんと研究開発費はAランク、
その他はB~Cランクかな。

もし仕訳が全部できたら、科目合格レベルでしょうね。

仮にすべて間違えてしまっても、気にしなくて大丈夫でしょう。

TACでは、アクセス最終回で、
形式は違えど出題していましたので、
みなさん、対応はできましたよね!?!?

 

 

在外子会社のF/S換算

次に、上記修正を加味した後の在外子会社のF/S換算です。

はい、そうです。

日本基準への修正を加味しなければなりませんので、
すべての仕訳の正答が前提となります。

ですから、これはできなくていいです。

文句なしのCランクです。

 

連結F/S

最後に、連結上の数値の算定です。

こちらも、仕訳が前提となるので、ほぼ正答は不可能です。

早々に切り上げて、理論に時間を割くべきでした。

 

ただ、その中でも、
負債合計は解答可能ではありました。

修正仕訳でも動きませんので、
在外子会社の負債合計をCR換算さえできればよかったのです。

1点でも多く!という意識があった人は、
もぎ取れたかもしれません。

なんとかもぎとって欲しい!

負債が変わらないかどうか分からなくても、
とりあえずCR換算して合算して欲しかった!

 

あと、のれんも解答可能でしたね。

支配獲得時の資本は、修正後のデータ(調整累計額)が与えられていましたから。

 

のれんと負債合計がB~Cランク、
あとはすべてCランクです。

限られた時間ですから、
全部不正解でも大丈夫でしょう。

 

第5問まとめ

ということで、第5問は、
計算ゼロでも偏差値45~50くらい、
仕訳2問できたら50~55くらい、
それ以上できたら科目合格。

そんなイメージです。

昨年よりも圧倒的に難しいですよ、これは。

昨年のは、解答形式が難しいだけで内容はそこまで難しくありませんでしたが、
今年のは、内容がものすごくハイレベルです。

(大きな声では言えませんが、私も一部間違えました。テヘペロ。
会計学8位合格の私でも間違えるレベルですから、相当です!)

 

まとめ

第3問はじっくり解いて満点を目指し、
第5問は仕訳を埋められるだけ埋めて、
連結F/Sで取れるところないか探して、
あとは理論に時間を割くのがよかったのかなと。

計算の合格ラインのイメージとしては、

第3問が8割、第5問が1~2割、

といったところでしょうか。

 

あとは解答速報、座談会をお待ち下さい!

解答は9月2日、座談会は9月7日にUP予定です。

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まぁ、終わったことはあまり気にせず、
就活、遊び、その他諸々、楽しんで下さいませ~!

なにか他に気になることがありましたら、お問い合わせ下さい。
Twitterでもいいですよ。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

解答作成後、水道橋の気になるお店に後輩と行きました。

意外と安価でスパークリングワインが美味しかった!

 

【昨日の1日1挑】

果汁グミ パイン味

水道橋 トミーグリル

 

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