ランナーなら必読図書でしょう。存在は知っていたものの,どうも手が伸びませんでした。
しかし,勝田マラソンを走っているときにふとこのタイトルが頭に浮かび,
読んでみようという気になったのです。
村上春樹ファンはたくさんいます。
ですが,私はそのうちの一人ではありません。
彼の著作は今まで1作しか読んだことがないくらいです。
この本は,村上春樹が好きだからではなく,ランナーとして一回くらい読んでみよう,といった程度。
そんな軽い気持ちで読みましたが,,,衝撃を受けました。
これが,超超超一流の書く文章か,と。
マラソンに関する心の状態や身体の状態を,こんなにも分かりやすく表現できるものなのか。
気が付いたのは,
「多様な比喩の多用」
これが,分かりやすく,イメージしやすくしてくれているのでしょうね。
ランナーじゃなくても,走るとはどういうことなのか,イメージできるはずです。
目次の一部を紹介します。これだけでもそそられませんか?
・誰にミック・ジャガーを笑うことができるだろう?
・もしそのころの僕が,長いポニーテールを持っていたとしても
・もう誰もテーブルを叩かず,誰もコップを投げなかった
・少なくとも最後まで歩かなかった
基本的には納得しながら,わかるわかるとうなずきながら読んでいたのですが,
一つだけ,「ハッ!」とさせられたフレーズがあります。
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僕の場合,こうして運動を続けているのは「小説をしっかり書くために身体能力を整え,向上させる」
ということが第一目的なわけだから,レースやら練習やらのためにものを書く時間が削られてしまうと,
それは本末転倒というか,ちょっと困ったことになる。
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最近,何でもかんでもレースに出ればいいとばかりに申し込んだりしていましたが,
本業に支障がでてしまっては本末転倒です。
いまのところ,大きな支障はない(と思っているだけかもしれません)ですが,
今後のことを考えて,頭の片隅に入れておきます。
ランナーじゃなくても学びがあります。
ランナーなら尚良し,という感じでしょう。
オススメです!
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【編集後記】
今週末はまた大雪になる可能性があるみたいですね。
夏だけじゃなく冬も異常気象なのでしょうか(^^;)
【1日1挑】
・新宿の「でめ金」にてランチ