バラモンキング2017完走記その63~そしてバラモンキングへ~

トライアスロン
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バラモンキング2017の完走記シリーズ。

第1回からぜひどうぞ↓↓↓

 

登場人物はこちら↓↓↓

もう、すれ違う選手はいない。

ほとんどの選手が歩く中、
最後の力を振り絞る。

自分自身も歩く時間帯が多くなってきたが、
それでも、できるだけ早歩きをキープ。

抜いたり抜かれたりするときには、
「頑張りましょう!」
と声を掛け合う。

見知らぬ人とも一体感が生まれる。

これだけ真っ暗になっても、
島の人たちはまだ応援してくれている。

もし応援してくれる人がいなかったら、
ここまでたどり着けていただろうか。

否。

応援してくれる人の存在は本当にありがたい。

すべての人に、

「ありがとうございます!!」

と返しながら走る。

このレース全体を通じて、
何回「ありがとう」と言っただろうか。

普通に生きている人が1日1回言っているとして、
その人が1年間で言う回数を余裕で超えているんじゃないか?

それくらい、「ありがとうございます」を連呼した。

 

 

受験勉強も同じであろう。

もしだれも応援してくれていなかったら?

と考えるとゾッとする。

直接口には出さなくても、
「頑張って!」
と思ってくれている人がいる。

そういった人たちに少しでも思いを馳せると
エネルギーが湧いてくるものだ。

暗い道を一歩一歩進む。

総距離226kmに及ぶレースも、
最後の最後に差し掛かってきた。

悲鳴を上げる肉体。

レースを終わりにするためには、
ゴールするか、リタイアするかの二択しかない。
実質的に、ゴール一択だ。

進む以外の選択肢は、ない。

 

会計士受験だって、つらい。
終わりにするためには、合格するか、やめるかのどちらかしかない。

どちらを選ぶかは自分次第。
だが、合格するまでやると決めたなら、
つらくても進むしかないのだ。

 

途中、涙が溢れた。
ゴールの2~3km手前だろう。

ゴールできることがほぼ確実になると、我慢できずに泣いてしまう。
3年分の思いがあふれ出す。

ついにここまで来たんだ。
あともう少し。
ゴールではみよっしーが待っているはずだ。

 

 

少しずつゴールが近づき、
明るいエリアに入ってきた。

どんどん増える声援。
すべてに感謝を伝える。
こちらから「ありがとうございます」と声を掛ける。
もちろん交通整備の警備員さんにも。

 

最後の最後に、頭の中で考えていたこと。
それは、ゴールするとき前後に人がいないようにすること。
人生初めてのロングゴール。

堂々と、思いっきりゴールテープを突き上げてやる。
そのためには、前後の選手と間があいていたほうがいい。
少しペースを調整し、位置取りを決めた。

 

遠くから聞こえてくる、

「ばらもーんきーんぐ!!」

という実況お姉さんの甲高い声。

過去2年は、ずっと間近で聞いていた声。
この声を、初めて自分が直接受けることになる。

見慣れた景色。
左に曲がるとあと数百メートルでゴール。
右に左に、感謝を伝えながら。

 

そして、憧れ続けた五島のレッドカーペット。

ついに、ついに。

「783番 尾崎智史さん 東京都
ばらもーんきーーーんぐ!!!!」

 

僕はバラモンキングになった。

 

・・・もうちっとだけ続くんじゃ。

★★★★★★★★★★

【編集後記】

昨日は、とある方とランチ。

自分がいかにあまちゃんであったかを改めて認識。
これから新たな動きがスタートします。

 

【昨日のトレーニング】

なし

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