いよいよレース当日。
一番先に目覚めた僕は,みんなをたたき起こし,
すぐ朝食へと向かった。
デカフォレストの女性は,正座をして黙々と朝食をとっていた。
背筋の伸び具合が,やはり普通の人とは違っていた。
何気ない日々の立ち振る舞いに,その人の実力が現れているのだ。
大会本番だけがすべてではない。
改めて考えさせられた。
レースをなめきっていた自分を少しだけ反省した。
バスに揺られること40分,会場へ着いた。
バスの中ではほとんど寝ていたので記憶はない。
まだ夜明け前。ここがスタート地点であり,ゴール地点でもある。
果たして僕は無事に戻ってこられるのだろうか,,,
とは思ってはいなかった。
というより,何も考えていなかったのに近い。
ちょっとだけ,ペースを思い描いていたくらいである。
今更ながら紹介すると,コースはこんな感じだ。
高低図に注目して欲しい。
上って,下って,上って,下る。
簡単に言えばそれだけだ。
あっという間に100kmなど終わってしまいそうに思えてくる。
だが現実はそう甘くはない。
そして注目は真ん中のコメント。
「レース中の入浴もできます!」
できます!
!
!
!
この「!」にだまされたのは僕だけではないはずだ。
そんな余裕などまったくなかった。
経験者が身近にいなかったら,
僕ものほほんとタオルの用意をしていたかもしれない。
ちなみにスタート時は半袖ではかなり寒く感じる。
ほとんどの選手がスタート時は長袖であった。
レース中盤以降は晴れるとかなり暑くなるので,
ドロップバッグには半袖を入れておくことをオススメする。
いつものようにぎりぎりまでトイレに行っているAKBとともにスタートした。
ハラルはどこかへ消えてしまっていた。
かなりのハイペースで最初の数キロを走るAKB。
「最初は緩く下りだからペースあげといたほうがいいぜ」
昨年,制限時間2分前に完走した男の言葉には重みがある。
ちょっと速いかな?と思うペース(6分を切るペース)だったが,
どうせ走れなくなるのだったら走れるうちに走っておくほうが良いと思い,
そのまま気持ちよく走った。
スタートから5kmくらいはほぼ平坦である。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
2ヶ月半ぶりの妻の手作り料理。
やっぱり最高にうまいです!
ないすとぅみーとぅ!