これから下りなのだが,
ここまでですでに出し切ってしまった人たち。
みんなつらそうだ。
でも,みんなつらそうにしているからこそ完走できるのだ。
もしつらいのが自分だけだとしたら,途中でリタイヤしてしまうであろう。
「つらい,めっちゃつらい。やめたい。。。
でもつらいのはみんな同じはず!だからやめるわけにはいかないんだ。」
こう思えるかどうかは,マラソン完走のためのポイントだ。
いや,マラソンに限らないだろう。
たとえば会計士の受験勉強は果てしなく続くように思えて非常につらいものだ。
テストで悪い点数をとってしまうと,やめたくなることもある。
でも,みんな同じなのだ。
合格者はほぼ例外なく通ってきた道なのだ。
僕だって,テストで0点をとったことももちろんある。
全国模試の受験者数が4桁で自分の順位も4桁だったこともある。
自分だけがつらいわけじゃない。
そう思うことがウルトラマラソンでは重要だ。
下りはやはり快調に飛ばすことが出来た。
これだけの距離を走ってきていて,まだ走れる。
「俺の潜在能力はんぱなくね!?」
と自惚れそうになったが,
運良く僕と同じかそれ以上のペースで走る女性を見つけたので,
その思いは顕在化することはなかった。
上には上がいるものである。
急な下りが終わり,平坦な道になった85km付近にて,
上には上がいることを思い知らされた瞬間がこちら。
ゼッケンの色をよく見てみて欲しい。
そう,デカフォレストだ。
下りで勢いよく走った僕に平地で颯爽と走る力は残っておらず,
ジョグペースでゆったりと走っていたら,この2人に颯爽と抜かれてしまった。
デカフォレストの第一法則:デカフォレストがいれば大丈夫
を思い出し,これはいける!と思ったのも束の間,
デカフォレストの第二法則:デカフォレストはいつでも余力を残している
を思い出し,喜びは散った。
付いて行こうとしたものの,速すぎてまったくついて行けなかった。
85km走ってきた人間とは思えない。
談笑しながら走ってるし。。。
早々についていくことを諦め,マイペースで87kmの最後の大エイドを目指した。
たぶんこれが最後の関門。
貯金が2時間近くできた。
リアルマネーの貯金よりも嬉しい貯金だ。
最後のエイドではうどんをいただいた。
今回はほぼ全てのエイドで提供されるものを食べたと思う。
やっぱり人工的なジェルよりも,地元の人がつくった食事の方が100倍美味しいしありがたい。
一気にかきこみ,残すはあと13km。
ここからがつらかったっす。
★★★★★★★★★★
【編集後記】
昨日は,お世話になっている出張バーテンダーまちゃさんの,
独立5周年パーティへ。
彼は本当にたくさんの人に愛されているんだなあ。
それは,彼がたくさんの人に愛を振りまいているからなんだなあ。
ないすとぅみーとぅ!