会計で難しいことの1つは,
「利益」
の考え方です。
利益が出ていれば会社は安泰と思いがちですが,
利益が出ていることと,会社が安泰であることは必ずしもイコールではありません。
利益が出ていても,お金がない!
という状況も十分あり得るのです。
勘定合って銭足らず
黒字倒産
などがまさにその状況を表す言葉として有名ですね。
簡単に言うとこういうこと
極端な例で考えましょう。
Aさん
年収600万の待遇で会社に雇われたAさん。
給料の支給は毎月15日に50万円ずつです。
一般的と言えますよね。
このような状況であれば,利益(もらう給料)とお金はずれません。
毎月50万円の範囲内で暮らせば死ぬことはありません。
同じく年収600万円の待遇で会社に雇われたBさん。
ただし給料の支給は,1年間働いたあとで600万円を一括払いです。
いかがでしょうか。
この場合でも,計算上は毎月50万円ずつ稼いでいることになります(600万円÷12ヶ月)。
しかし,お金を受け取れるのは1年後。
これでは,生きていけませんよね。
利益は意見,お金は事実
利益というのは単なる計算された数値であって,実態があるものではありません。
一方のお金は,目に見えるもの。
受け取れなければ永遠に0のまま。
お金が「永遠の0」になってしまったら,会社はつぶれるのです。
利益は意見,お金(キャッシュ)は事実と言われることも多いです。
利益が出ているかどうかだけではなく,
キャッシュを産み出してるか。お金はどのくらいあるか。
会社の数値を見るときにはこれを意識することが大事です。
利益とキャッシュは別物である,ということを知っておいて損はないでしょう。
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【編集後記】
今日は韋駄天治療室で,みっちり120分マッサージ&鍼。
腸頸靱帯炎も,きっとこれで治るはず。
ないすとぅみーとぅ!