予備校講師になって,6年半が経過しました。
普段の講義で意識していることをまとめてみます。
考えさせる時間をつくる
やはり,ただ知識を入れていくだけの講義はつまらなくなりがちですし,眠くなります。受講生が積極的に講義に参加してもらえるように,頭で考えてもらう時間をなるべくつくるようにしています。限られた講義時間の中では限界もありますが,なるべく考えさせたり,問題を解かせたりできないか,意識しています。
「この場合,どうなるでしょうか?」
「前に勉強した,何かと似ていませんか?」
など,なるべく受講生に問いかけつつ進行させています。
雑談を交える
勉強の話に限らず,講義の合間にはさまざまな話をしています。時にはプライベートな話も。
講師というのはどうしても遠い存在に思われがちですので,意外な(?)一面をさらけ出すことで,親近感を持ってもらおうとしています。
雑談のせいで講義が長引いてしまうこともしばしばですが(^^;)
写して欲しい板書は丁寧に大きめに
黒板に文字や図を書くことが多いのですが,写して欲しいものを書くときは特に丁寧に大きめに書くことを意識しています。
教室が縦長だったりすると,後ろの席の人は見えないこともあるので,大きめに書くことが大事です。
と書きましたが,ここはまだまだ足りない部分です。今日からまた強く意識します。
写さなくて良いものは写さなくて良いと言う
黒板に書いたものはすべて写してしまう受講生もいるので,写す必要がないくだらないものや,テキストに書いてあるようなものは予めその旨を伝えます。それでも写したい方はご自由に,という感じです。
全体を見渡し,追いついていない人がいないか確かめる
数十人の教室だと,人により黒板を写すスピードや理解するまでのスピードがまちまちです。
進むのが早すぎないように,ある程度説明したら全体を見渡し,みんなの表情をうかがいます。まだ書いている人がいたり首をひねっている人がいたら,もう1回説明します。
えー,まあ,あのー,を極力避ける
これは特に自戒をこめて。どうしても意識しないと「えー」「まあ」「あのー」という単語を発してしまいます。完全になくす必要はないと思っていますが,多すぎると気になる受講生も出てくるはずなので,なるべく出ないよう意識はしています。なかなかむずかしいですけどね(^^;)
元気に!
講義は夜のことが多いので,自分が少し疲れているかな?と思うことがあります。ただそれが受講生に伝わってしまうと無駄な気を遣わせてしまいますし,受講生にとっては講義の3時間がすべてなので,なるべく元気にハキハキ話そうとしています。
私の場合,最初の「みなさんこんばんは!」という挨拶の時点で,その日の講義の元気度合いが分かります。ここで元気を出せないと,そのまま低いトーンで進んでしまうことが多いです。最初の挨拶,大事です。
まとめ
結局すべてに共通するのは,受講生の立場に立ってみる,ということでしょう。
6年半も続けていると惰性に流されそうなときもありますが,受講生にとっては毎回が大切な講義。
また気を引き締めて今日からの講義に臨みます。
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【編集後記】
毎朝1分で今日のTODOを書いてから仕事にとりかかるようになり,だいぶ仕事の進み方が良くなってきた気がします。
【1日1挑】
・とんかつ三田でからあげ定食。行くのは約10年ぶり!?