昨年リタイヤしてもう二度と出ないと誓った柴又ウルトラに,なぜか今年も出ることになり,そして完走した漢の物語その8。

ランニング,マラソン
スポンサーリンク

 

ダンコたる決意。

コレが出来たのは,

仲間がいたから。

 

まちがいなくそう言えます。

そしてもう一つ,

男になりたかった。

連敗する男になりたくなかった。

 

意地です。

意地とプライドと心強さと。

 

昨年の45kmを通過し,55kmの大エイドステーションへ。

 

写真 2014-06-01 13 09 04

 

暑すぎたので,荷物を運んでくれたトラックの下に寝そべって休憩です。

正直,ほとんど食欲が無く,水を飲んだりスイカを食べるのみ。

気分を変えるため,用意しておいた新しいシャツ(チームみんなのおそろいTシャツ)に着替え,

歯も磨きました。

 

歯を磨く!?

驚く人も多いでしょう。

私も,そんなつもりは数日前までありませんでした。

ただ,ウルトラマラソンを完走したAKBが,

途中の歯磨きでかなりサッパリしリフレッシュ出来たとのこと。

経験者の言うことはしっかり聞く!ということで

歯磨きを持参しました。これが大成功。

気分良く再スタートできました。

 

結局,ここで30分ほど休憩をとったと思います。

タイムの貯金があったので良かったですが,

ちょっと休みすぎたかもしれません(^^;)

 

55km~60kmまでは快調

リフレッシュ効果か,もうほとんどペースがあがらないはずなのに

60kmまでは良い感じで進めました。

歯磨き効果かもしれません。

 

さて,ちょうどこのあたりを走っているときに,

AKBとすれ違いました。

がっちり握手。

その力強さに,

「こやつ,もしかして,もしかして,本当にやりよるかもしれん。。。」

率直にそう思いました。

事実,彼は見事完走を果たします。

なんつ~男でしょう。なにもかも規格外。

 

60km~70kmが最も過酷

これは初めてこの距離に達した私の率直な感想です。

この10kmは,まったく進みませんでした。

第二次「走るのやめたい」ブーム到来です。

10分/1kmくらいかかっている印象です。

途中の給水ポイントでは横になり目を閉じました。

「もう,動きたくない。。。」

弱い自分が出てきます。

それでも,まだタイムにはそこそこ余裕があり。

食いしばりながらすすみます。

 

若いうちは貯金なんかせず自分に投資せよ!

と言いますが,

「ウルトラマラソンではタイムを貯金せよ!」

と声を大にして言いたい。貯金がなければ私はリタイアしていたことでしょう。

 

困難は分割せよ

もう走るのは困難な状態。

ちょっと走ってまた歩く。

しばらく経ってまた走る。

その繰り返し。

ぜんぜん1kmが進まない。

そんなときふとAKBのブログを思い出しました。

2週間前の野辺山ウルトラマラソンで,

———————-

熊(仲間の1人)と一緒に走っていたときに,

「次の電柱まで!」「3つめの電柱まで!」と言い合いながら走っていた

———————

という記事を読んでいました。

 

これだ!

膝を打ちました。

並走する人がいませんので,自分でやります。

電柱だか看板だかを3つ分走ったら,1つ分歩く。

これだけ。

とにかく困難は小さい単位に分割すること。

一口では食べられないピザも小分けにすれば気付くとすべて食べられるものです。

高すぎる壁に出くわしたら,まずは金槌で目の前のブロックを壊すこと。

 

なんとか70kmまできました。

のこり30km。たったの30km。

少しだけ,気持ちがラクになりました。

 

 

複利のような逓増人生を歩みましょう!

タイトルとURLをコピーしました